【感想・ネタバレ】行動分析学マネジメント-人と組織を変える方法論のレビュー

あらすじ

一人ひとりが活き活きと働き、全体としてはどこにも負けない競争力を持つ
そんな理想の組織はどうすればできるのか。
その答えは、行動分析学に裏打ちされた人と組織のマネジメントにある。
組織変革や人材マネジメントで注目を集める行動マネジメントを、基礎からビジネスへの落とし込みまでをコンサルタントと行動分析学の専門家が実例に基づくストーリーを通じて具体的に解説。
行動分析学を用いた個人の成長、組織活性化の具体的手法を解説。

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Posted by ブクログ

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例があり、とてもわかりやすい
行動分析学、パフォーマンス・マネジメントは組織や個人のパフォーマンス向上に影響を与えることができる
マネージャーやHRの人は読んだ方がいいと感じた

出来る人は自分でやったことを自分で褒め、続けることができる環境を作っている

行動は医学によって考えられる
ポジティブな反応がポジティブな集団を作る
好子、嫌子が強化、弱化されることで行動が形成される
褒めるのは行動です 行動の60秒以内に褒めないと効果がない
何回か一回に好子を与えるようにすると人はその行動を長く続ける(変比率強化スケジュール)
行動をプロセス化して、具体化する、そしてどこのプロセスが苦手で何を強化すべきかを考えるべきである
パフォーマンスは週に一回チェックするべきである
シェイピング 細やかな中間設定 ギリギリのラインを越えた時に褒めるべき
できない人にはバックワードチェイニング 成功のところから逆算させて、イメージさせる
相手によって意見を変えるのは弁別刺激があるからである、それ変えれば意見を言うようになる 先行するイメージ
トークン 代わりのことでそれを利用することで遠い先の利益を意識させ、好子を持てるようにする
ずっとやるとマンネリ化するので時々変えたりなくすべきである
苦手な人でも会う前に好きという気持ちを持ち、練習すれば苦手意識はなくなる

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2021年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人は変えられなくても、人の行動は変えられる。

著書の中での行動の定義とは、「何か手を使って動くことではなく、ものを考えたり、推論したり、記憶したり、プランニングをしたり、相手の気持ちを思いやったり、喜びや怒りを感じること」、そして「能動的に何かアクションをすること」である。その行動の原因を明らかにし、行動に関する法則を見出そうとする科学が「行動分析学」である。

部下が思い通りの仕事をしないとき、「やる気があれば仕事をするだろう」と心の中と行動を結びつけ、やる気や能力不足を原因にしたところで問題は解決しない。いかに行動を変え、その行動を強化していくことで変えていくかが重要である。

覚えておきたいこと
・人は指示だけでは動かない。
自分が望むことを相手がしてくれないとき、なぜできないのかの分析、そしてどうすればさせられるのかの対応策には三つのレベルがある。
(1)やり方を知らない、やる意義がわからない→知識を与える必要あり
(2)頭ではわかっているが、技能が伴わない→練習が必要
(3)頭ではわかっているし、できるのにやらない→行動直後にポジティブなリアクションを返し、行動を増加させる(これを好子という)

・部下の行動に対し、嫌みや叱責、批判的な目つきを繰り返す(これらを嫌子という)と、行動が制御される。しかしそれによる問題もある。
(1)嫌子を繰り返すと耐性がつく→いつも叱られていると聞き流してしまう。効果がなくなるため、もっと強い嫌子を使うようになり、時には虐待のようになる
(2)嫌子を与える人を避けるようになる→適切な教育ができなくなる
(3)行動が全般的に制御され、新しい行動が生み出されにくい
(4)どの場面に適切な行動を何も教えていない→問題行動をしなくなるのが本当の解決ではないのにそこにしか目を向けられていない
(5)一時的な効果しかない→長期的に見て何の解決にもならない

・不適切な発言には、リアクションをしない(これを消去という)。

・行動を変えるには、行動の直後60秒以内でないと意味がない。

・行動の自己管理をするには、行動を強化している随伴性を改良すること。
そのためには以下の方法をとる
(1)標的行動を定義する(行動を作り上げるには、できるだけ好子を手に入れるチャンスが多くなければならない。1日に1階はする行動を取り上げる)
(2)行動を記録する
(3)ベースライン(従来通りの状況で起こる行動の量)をとる
(4)グラフをつける(横軸に日数、縦軸に行動の件数をとり、線グラフを作る)
(5)新しい随伴性を導入し、グラフを書き続ける
(6)随伴性を改良する→そこに好子を与えて行動を強化する

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2014年06月15日

Posted by ブクログ

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「人の行動は変えられる」、これは「人を変える」といったことを観念的な精神論ではなくて、行動分析学的な知見から具体的な行動にフォーカスして変化させること。

本書ではある人事コンサルタントがM&Aを行った企業の諸問題を行動分析学的な知見から解決していこうというもの。

全編通して内容が章立てに細かく分かれており、1つの章は問題→行動分析学を使って解決→行動分析学的な仕組みの説明という構図になっている。

個人的に役に立ったようなことなど。
人間が行動を起こするのは心の内部に原因があるのではなくて、その行動が強化されているから(しない理由は弱化されているから)
行動随伴性(その行動の直後におきていること)をしることが行動の増減にかかわる
嫌子を使ったマネジメントはリスクが大きい
ある行動を増やしたかったら具体的な行動にフォーカスしてその行動が起こった直後に褒める
複雑なプロセスがかかわる場合はシェイピング(ステップごとに区切る)を使い、細かいステップごとに段階を経る

基本的な行動分析学のメカニズムを知っている方は読んでおくとビジネスにどう生かすかがわかるかも。

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2017年05月22日

Posted by ブクログ

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リブセンスの課題図書。

行動の随伴性に着目して人の行動を変える。
随伴性とは,問題となっている行動とその行動の直後に怒る状況の変化との関係のことである。
大きく分けて,①強化の随伴性②弱化の随伴性がある。
強化の随伴性は,問題となっている行動が起こりやすくする。弱化はその逆。
たとえば,たばこをやめたいとき。
たばこを我慢した→自分を褒めた→次も煙草をがまんした
この例で,自分をほめるという行動は,その前の我慢するという行動を強化している。

何かの行動を起こしたいとおもったら,その行動を強化する随伴性について考えてみる。
何かの行動のパターンが存在しているのなら,そのパターンを維持している随伴性について考えてみること。
このようにみると,企業文化は「その企業に存在する随伴性の集合体」として理解することができる。おもしろい。

また,強化は60秒以内に行うことも忘れずに。

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2011年11月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

例としてのストーリー+学術的な部分という構成で読みやすく、理解しやすい内容になっています。

日常生活に使えそうな、特に仕事で使えそうなトピックが主です。

ここでの知識を暮らしに活かしていきます。

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2018年11月12日

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