あらすじ
泣く子も黙る神奈川健と最強小学生軍団がやりたい放題の大暴れパワー全開あっ晴れギャグ!!
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伝説の幕開け
知名度的にそこまでではないのかなとは思っていたものの、まさかレビューがひとつもないとは思いませんでした。ファンとして黙っていられませんので、とにかく何かしら書いておきます。
浦安鉄筋家族はそこそこ有名だと思いますが、この作品を購入したころ(連載を読んでいたわけではなく、古本屋で単行本を買ったのが出会いでした)には少なくとも私の周囲にはこの漫画を知ってる子どもはひとりもいませんでした。というかチャンピオンを読んでいる子が皆無でした。私自身サンデー派でしたし。
またプロレス、野球などの時事ネタ(またはちょっと古いネタ)がふんだんに盛り込まれており、基本スポーツに興味のない自分がなんでこの漫画が好きだったのかなーと不思議に思いますが、まあ大好きでした。一巻にはほとんど見られませんが、浜岡先生の大好きなドリフのネタも自分には正直よくわかりませんでした。世代的に加トちゃんケンちゃんがど真ん中なので、ドリフのことは4年1組に教えてもらったと言っても過言ではありません、マジで。
「元ネタが分からないけど笑っちゃう」の走りでしたね、個人的に。パロディって元ネタを厳然と存るものとして扱うので、その存在感を道標になんとなく笑ってしまっていたのかなと思います。ぶっちゃけ元ネタがあるんだろうなーということがなんとなくわかるだけで、いまだに元ネタがなんなのかわからないところもあります。
このころはケンの超能力の設定が全面に押し出されているうえ、数話続くようなエピソードもあり、のちに作者本人が後悔するような要素がふんだんに盛り込まれています。1話で完結させる作風が固まるのはまだ少し先で、映画やコントのパロディもまだほとんどありません(これはもう少し先になれば出てきますが)。
巻末の作者による自己評価(私はけっこう好きです)もまだありませんが、まぁーあったら文句ばかりになるような気がしますね。
とはいえ、数十年ぶりに読みましたが好きな人は大好きな(もちろん嫌いな人には嫌いな)浜岡イズムはすでにここにあります。バカバカしくて、下らなくて、最高の漫画です。あとこれは鉄筋でも変わっていませんが、擬音がめちゃくちゃ楽しい。ブーよろしくポテチでも頬張りながら読めば幸せになれます。全世代が読みましょう!