あらすじ
比較言語学・説話学の分野に偉大な足跡しるすグリム兄弟が、ドイツ各地で口から耳へと伝えられた昔話の数々をあまねく採録。児童文学の一大宝庫であり、民間伝承研究に不可欠の文献である。名訳をもって知られるこの金田訳は、一八五七年刊の原著決定版から削除された昔話をも数多く収録する。KHM番号を付記した。
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Posted by ブクログ
「子供たちが屠殺ごっこをした話」など、残酷であまり取り上げられない話も読める完全版だし、数々の邦訳グリム童話のなかで一番好き。少し時代がかっているけど、訳の調子が面白い。
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子どもたちが屠殺ごっこをした話が入っているとは思わず不覚にも笑ってしまった。
とにかくこの訳者の訳が秀逸なので岩波文庫版を推す。
蛙の王さま(一名)鉄のハインリヒ/こわがることをおぼえるために旅にでかけた男の話/狼と七ひきの子やぎ/忠臣ヨハネス/兄と妹/野ぢしゃ(ラプンツェル)/森のなかの三人一寸ぼうし/糸くり三人おんな/ヘンゼルとグレーテル/三まいの蛇の葉/白へび/漁夫とその妻の話/いさましいちびっこのしたてやさん/子どもたちが屠殺ごっこをした話/ホレのおばさん/七羽のからす/ブレーメンのおかかえ楽隊/唄をうたう骨/黄金の毛が三ぼんはえてる鬼/手なしむすめ/三いろの言葉/靴はき猫/おぜんや御飯のしたくと金貨をうむ驢馬と棍棒ふくろからでろ/おやゆびこぞう
第一巻はこのあたりが好き。
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大好きなグリム童話の完訳です。決して子供向けではないし、だからといって残酷性を強調しているわけでもなく、そのままに訳してあり、良いです。
1〜5巻まで出ています
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童話は、日本に輸入される時点で、柔らかく改変されたりもするみたいですが、本書はとてもグロさがあります。
ただ、そういったものも必要というか、それも含めての価値であると思います。
なぜ童話にこんなにもグロさを入れたのか。というのも一つのメッセージかなと。
Posted by ブクログ
残酷描写もどーんと表現。
翻訳当時の時代背景が影響しているのか、登場人物が江戸っ子のような口調で話す時があります。最初はいちいち笑っていましたが、じきに慣れます。
第一巻には「灰かぶり(シンデレラ)」「赤ずきん」などの有名どころも多数収録。ディズニー映画みたいな可愛いお話をイメージしたままだと、うわー、えげつなー、とドン引きすること請け合い。
可愛らしさのオブラートにくるまれていないグリム童話は「救いがないのも人生さ」って冷徹さもありますが、その方が読み物としてはおもしろい。残り四巻も、読む予定です。
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バイブル。本来のグリム童話を読みたかったので大満足です。
脚色、削除もなくて楽しめました。何パターンかあるものはそれも収録されています。オススメです。
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私が一番好きな童話、「ラプンツェル」が収録されています(笑)でもこの話はマイナーなようで。。。ほか、一番印象的だった「子供たちが屠殺ごっこをした話」も収録。
Posted by ブクログ
かの有名なグリム童話集。
私たちがよく目にする話とはちょっと違う…というか残酷な表現が多い。ヘンゼルとグレーテル、ラプンツェル、シンデレラ(灰かぶり)など、主にディズニー作品で有名な話の元ネタを読めて面白い。これを読んでからディズニー作品を見ると、良い意味で脚色がすごいというか、よくこんないい作品を作れたな…と思う。
グリム童話以外にも千夜一夜物語やロシア民話を読んだことがあるが、同じような話がいくつかあった。どこが起源かはわからないが、世界中で似たような話が広まり語り継がれているのだろう。
本書は訳を子ども向けとしているが、正直この内容は子どもに話せるのか?と思った。笑
そして主にドイツでの話なのに訳が日本的(殿とか着物とか出てくる)な部分もあり若干入り込みづらいところもあった。全て西洋をイメージできる訳の方が私は嬉しいな。
Posted by ブクログ
けっこうエグイ内容のものも多かった。
超有名な定番のお話もたくさんあって、ああ、これもグリム童話か、と驚きながら読んだ。
人間の醜い部分もしっかりと描かれているので、おもしろい。
綺麗なだけの話より、リアルな人間臭さを感じる。
Posted by ブクログ
世界でも有名な童話集グリム童話を読んでみました。はじめに感想の方ですがとても宗教的な感じのする小説でした。ところどころに有名な神様や悪魔の名前などが出てきました、なのでグリム童話は宗教をおりまぜてその国の人たちに親しみやすい小説に作ったようだとういう感じを抱きました。
Posted by ブクログ
世に言う「本当は恐ろしいグリム童話」を読みたくて読んだ本だったけど、想定外に怖くなかった。笑
本当に勧善懲悪。でも「気持ちいい勧善懲悪」とはちょっと違って、なにかと後味が悪い。悪役はみんな、いなさそうでいる人物というか・・・気持ちの流れがリアルなんだわ。人間を最初から汚いものとしてとらえてるんでないかな。
もうホント皮肉たっぷりの一冊。春の生暖かい夜にぴったりです。(*´∀`)