あらすじ
『夏茜』 保健部と演劇部の合同合宿が行われた翡翠島、そこで四人が遭遇したのは<三重の密室事件>で……。 『琴弾麗羅の揺籃』 頓挫した復讐に人生の意味を奪われた麗羅は、虚しい日々の果てに一筋の光を見出すが……。 『桜塚歩夢の罪科』 贖罪の人生を選び取った歩夢の旅路は国境を越え、孤独の果てに小さな花を咲かせて……。旧家の怨念に翻弄され続けた高貴な子どもたちは今、時を越え、勇敢な大人になる。現代のロミオとジュリエット、珠玉の短編集。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
最高のハッピーエンドで幸せいっぱいで読み終わりました。
巻も多く長い付き合いだったからか綾崎作品の中でも特に緑葉と吐季が好きになりました。
Posted by ブクログ
ノーブルシリーズの番外短編集。
知り合って数ヶ月、保健部と演劇部は合同合宿へ。
旅先で出会った家族内で争われる後継者問題に彼らも巻き込まれる。
遺言書を二重の金庫に仕舞い、さらに施錠できる宿の倉庫へ一晩置いていたのだが翌朝遺言書が行方不明になっていた。-『夏茜』
高校卒業後からの麗羅の進路、そして緑葉のパートナーとなる経緯を描いた。-『揺藍』
断罪後、海外逃亡した歩夢のその後を描いた。-『罪科』
前半の夏茜はほのぼのしたものの、後半の揺藍・罪科は『愛情』の内容を補完するもので、綾崎さん書いてくれてありがとう!と思った。
愛情だけだと吐季側の描写しかないから、他の3人がどんな生き方をしていたのか何となくでしかわからなかったから。
緑葉が一族のトップになるためにどれだけの努力をしていたのか、野望を叶えるべく麗羅をパートナーにするためとはいえサポートしていたり、歩夢が海外で苦労するなか金銭面で援助をしたり。。。
やっぱ緑葉すごいなぁ。吐季も含めた男性陣は一生緑葉に頭上がらないね(笑)
他の方のレビューにもあった通り、ラストの4人揃ったイラストは圧巻だった。ワカマツ氏素晴らしい!