あらすじ
七浜高校水族館部のふたりだけの部員・小雪と小夏。
小夏は、ふたりをつないでいたものが
「孤独」だと感じていた。
そして、徐々に変わりゆく小雪との
絆が薄れることに怯えてもいた。
ある日、小夏はついにその感情を爆発させてしまう。
小雪は、そんな小夏に
真正面から向き合おうと決心する――。
気持ちを吐き出し、ぶつけ、
大切な存在をたしかめ合ったふたりは――。
電子特別版には、紙書籍版4巻の各店店舗特典イラストを5ページ追加収録!
東京から愛媛・伊予長浜に引っ越してきた小夏は、学校内で月に一度開かれる【水族館】で小雪と出会う。
転校してきたこともあり、まわりとうまく馴染めずに悶々と過ごす小夏。
そして、優等生でありながら水族館部に毎日独り、背負いすぎてしまう小雪。
たくさんの熱帯魚が泳ぐ水族館部で繰り広げられる、透明感溢れるガールズラブストーリー。
この作品、ただの美しいガールズラブ作品ではありません。めちゃくちゃ熱帯魚がでてきます!
海の描写もキラキラしており、尋常じゃないほど綺麗です。
カスミサンショウウオ、キャンディバロットなど、多くの海の生き物たちに癒されます。
透明感溢れる海とかわいい女の子たちが、奇跡の化学反応を起こしまくっております。
そして、なんといっても愛媛の可愛らしい方言!
小夏はもともと東京に暮らしていた為、標準語を話しているのですが、
長らく愛媛に住んでいる小雪と過ごす時間が多く、だんだんと方言が移ってきちゃうんです…
好きな女の子と話しすぎて、方言が移ってしまうなんて、とても尊いです。
綺麗な海洋生物と、儚い思春期の女の子たちの恋のハーモニーが心地よい作品です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ようやく2人の溝が埋まった。埋めるのにお互い考えたからこそ前よりも仲良くなれるのかなと思う。小雪ちゃんは家族とも一線があったような印象だったけど、お母さんにちゃんと話して、お母さんも良いアドバイスくれて、感動した。そして、お互いのお父さんの立場も深い…。2人が悩む表情も綺麗に描かれていて良かった。
この巻のハイライトは小雪の悩みに母親が耳を傾けるシーンだと思う。どれだけ大事に想っていても目の届かないこともあるし、役割を果たせない場面もある。それでもしっかりと向き合おうとする姿勢に家族の温かさが確かに感じられる。(影で会話を聞いてるお父さんもね!)