あらすじ
四谷のラーメン屋で麺をすすれば携帯で撮影されそうになり、ロケ先のホテルからは忘れ物としてパンティーが届けられ、京都での撮影では“鬼”にたたられるハメに……ムロイの女優生活は今日も波乱に満ちている! 撮影現場でのメイク、トイレ事情など、ムロイの生活、すべて見せます、笑えます。普段、女優は何気なく使っている言葉や行為など、映画やTVを見るのがちょっと楽しくなる、ミニミニ女優用語辞典も収録。「すっぴん魂」シリーズ第6弾。(※電子版では一部収録されていない写真などがあります)
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Posted by ブクログ
前巻あたりから書籍化を念頭に置いて、テーマをある程度決めて書いているっぽい。
今回は、俳優業の大変な部分を書いたエッセイが多かった。
特に、体調管理の過酷さは、俳優陣だけではなくスタッフにも及び、熱があろうと骨折していようと仕事がある限り現場に駆け付けねばならないこと。
例えば、街中で通りすがりの見知らぬ女性にいきなり紙を掴まれ振り回されたスタイリストは、助けを求めても誰も助けてくれなかったことにショックを受けながらも、荷物を抱えて現場にやってくる。
そして思うのだ「もしレイプされたとしても、現場、警察、病院の順だな」と。
私も在職中に大事な仕事があった時など、「たとえトラックにひき逃げされて、両足を複雑怪奇骨折したとしても、這ってでも出勤しますから」なんて冗談で言っていたけど、彼らにとっては冗談ではないのだな。
怖い話も相変わらず収録されてはいるのだけれど、圧倒的に労働環境が怖い。
ところで、なぜ売れないへたくそな役者のことを大根役者というのかというと…私はずっと「大根は当たりようがないから(食あたりしない)」だと思っていたのだけど、今回の高嶋政伸から聞いたという「すぐおろされるから」に猛烈に納得した。
いやまあ、他にも諸説はあるの知ってるけど、これは結構説得力ある説だと思うわ。
それから、おまけ収録の『女優まる出し辞典』も面白かったです。
見えない努力が彼らを輝かせているのですね。