あらすじ
たとえメイクはしていても、心の中はいつもスッピン。フェロモンふりまきの赤パンツを履いた「ロケ弁女優」は、ビビッド・メイクのミニスカポリスに遭遇。試してみた5百万円の超高級納豆のお味は? 話題になったがんばれ猿岩石ツアーと盛岡食いだおれの旅の顛末……大笑いのあとにホロリと泣ける「週刊文春」に連載され大好評を得たエッセイ集第1弾!
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Posted by ブクログ
女優の室井滋って結構文章が上手いと聞いて、いつかは絶対読もうと決めていたエッセイ集。
しかし読後の感想としては、文章が上手いというよりもエピソードが強い!
ビビッドメイクのミニスカポリス(エピソードが強すぎて、マンガに無断盗用されたらしい)、ファストフード店のLサイズの紙コップに入れたアルコール飲料を飲みながら高速道路を運転するタクシードライバー、ポルターガイストに「出て行け!」と怒鳴って、本当に隣の家に移動させた霊感の強い友達。
普通に生活して、こんなに面白いこと(ヤバいこと)に次々出くわす物だろうか。
日常の些細なところに面白さを見つける才能のある人ってたまにいるけれど、彼女の面白さは絶対に些細ではない。
多分エピソードの方から彼女に見つかりに来るのだろう。
猿岩石に差し入れをするという企画のためトルコに5000円持たされて行ったとき、当然その金額では足りなくて浴場であかすりのバイトをした時に、バイト代で1200円稼いだのに対し、お客さんからのチップが1250円だったというのが、彼女の人柄の良さを示していると思う。
『すっぴん魂』というタイトルは、女優のくせに化粧が嫌いで、普段はすっぴんで過ごしていることから来ているらしい。
「おばあさんになるまでに、すっぴんでも文句言われない女優になってやるんだ、絶対!」という決意は実ったような気がします。
Posted by ブクログ
読書録「すっぴん魂」3
著者 室井滋
出版 文藝春秋
p57より引用
“人口三万人の小さな田舎町では、テレビに
出る町出身のタレントはとても珍しく、私と
私の家の墓はけっこう知られているようだっ
た。”
目次から抜粋引用
“ミニスカポリスはいかしてる
私のお盆
宝の山だす
びっくり便所
行き倒れの人”
女優である著者による、身の回りの人物と
その出来事を綴ったエッセイ集。
駐車禁止の取り締まりからわんこそばまで、
ひとくせもふたくせもある人たちが大勢出て
きます。
上記の引用は、著者が帰省してお墓参りを
した話での一節。
人前に出る仕事をしていると、お墓まで知ら
れてしまうとは、なかなか大変なことでしょ
うね。死んでからまで大勢の人に見られては、
落ち着いて成仏出来なさそうです。仏教かど
うかは知りませんが。
それにしても、世の中にはユニークな人が
大勢いるものだなと思います。
自分の周りにも、くせのある人はいるので
しょうが、ずっと近くにいると、慣れてし
まっているのかもしれませんね。
都心に住むと、より多くの人が集まっている
ので、特徴のある人もより多く集まっている
のかもしれないなと思いました。
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