あらすじ
雑誌取材の撮影時、いつからかカメラマンに「じゃあ、このレンズの真ん中、キュッと睨んで!」といわれるようになった女優ムロイ。なんでカメラマンは私に“おっかなババア”役を求めるようになったのか? 実はその原因はこの「すっぴん魂」シリーズにあったのだ! エッセイで書きたい放題しているのが“おっかなババア”のイメージを作ってしまったに違いない。さあ、筋金入りのクレーマー・ムロイがあなたに代わって、なかなか言えないセリフをズバリ決めちゃいます。読まなきゃソンの人気シリーズ第4弾。
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Posted by ブクログ
公衆道徳に厳しいムロイさん。
そのことを、自分で「おっかなババァ」と言っているのかと思ったら、違った。
このシリーズを連載していることで、世間のイメージが「おっかなババァ」になってしまったと感じているのだ。
でもさ、明らかに間違っていること、人に迷惑をかけて平気な人、注意すべきだよね、本当は。
それが、逆切れされたら怖い、という理由で「おっかなババァ」がいなくなり、わがまま勝手が大手を振って世間にはびこることになった、と思っている。
ムロイさんももちろん逆切れは怖いのだが、それに気づく前に声に出してしまっているところが彼女の彼女たるところである。
ま、自分勝手に怒り散らす高齢者もいるけれどね。
中途半端な高齢者の私としては、穏やか~に注意できるババァになりたいと思ってはいるが。
さて、事務所の社長がとある高級料亭で食事をした時のこと。
明らかに味をつけ忘れているとおぼしき料理があった。
仲居さんに言っても「他のお客様からそのようなことは言われていません」と言われたけれど、「いやいや、これ板長さんに食べてもらって」と料理を渡したところ、女将と板長と仲居さんが3人そろって謝罪に来た、と。
高級料亭の名前の前に思考停止しないこと。
私も以前、野菜料理で有名なお店で、枝豆に砂糖をかけたものを食べたことがある。
おかしいと思いながらも完食して、あとで「そういう料理なんですか?」ってお店の人に聞いたら、塩と間違えただけって判明した。
弘法も筆の誤りってあるんだなあ。