あらすじ
神に乱る――荒廃の地ジャンクヤードでは、勝利者を楽園へ迎え入れると説く〈カルマ教会〉の支配の下、6つのトライブがいつ果てるとも知れぬ戦いを続けていた。しかし、そんなトライブのひとつ〈エンブリオン〉のサーフらが交戦中、謎の蕾と黒髪の少女セラに遭遇した刹那、世界の掟は根本から覆される。彼らは状況を探るべく抗戦相手の本拠地を訪れるが、そこで悪魔の力が発動し……神への漸近を描く本格SF大作開幕篇!
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戦場
一部ご紹介します。
・「未来は決定されているわけではない。全ては常に揺れ動く。けれども、彼は選択した。そのことはもう変えられない」
・「忘れるな、お前たちは阿修羅、戦いの悪鬼。アートマこそがお前たちの本質。敵を引き裂き、屠り、喰らえ、飢えから逃れ、生き延びるすべは他にない。そして飢えが楽園を目指す」
・「眠っている間に、深層意識に蓄積されたいろんな記憶や、心配や、不安や、コンプレックスが、具象的、あるいは抽象的なシンボルとして、あたかも現実のように再生される。それが『夢』。正常な意識活動の一つだわ」
・「悲しいときとか、うれしいときに、涙を流すの。声をあげて。あげなくてもいいけど」
「とにかく目から涙を流して、鬱積した感情を解放する。これも人間の感情表現の一つ。『彼』が死んだとき、あなたは泣いた?」
・「無駄な殺しはしない。だが、立ち向かってくる敵をやむなく殺すのは、これまでにもさんざんしてきたことだ。もう今更、綺麗なふりをして知らぬ顔のできることじゃない。それなら俺は、俺と、俺の『仲間』を守るために、強くなることを選ぶ」
・「わたしも、みんなみたいに何かしたいの。じっとして、ただ守られているだけなんて嫌。この間の戦闘はとても怖かった。でも、みんなはいつも、あんな思いに耐えているんだわ。だから、これ以上、わたしのせいで大けがをする人がいてほしくない。わたし、わたし自身で戦えるようになりたい」