あらすじ
捜査一課の転属を断り警察学校に残った五味は、窮地に立たされていた。元凶は一昨年に卒業を認めなかった“あの男”――。信念を貫き通した結果ではあったが、家庭でも教場でも綻びが生じ始めていた。解決策を見出せずにいる中、法務省矯正局から特任教授の赤木が着任する。彼女の働きかけによって状況は少しずつ動き出すが……。53教場最大のピンチに歴代卒業生も全員集合! 驚愕の結末に息を呑む、人気シリーズ第5弾。
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Posted by ブクログ
これまでのシリーズ以上に広がりはじけていく良さがある。
(13階シリーズは、もう生きている人間の話としては読めなくなってしまって、一時中断している。)
Posted by ブクログ
「罪を憎んで人を憎まず」「盗人にも三分の理」など、色々考えさせられる内容だった。
五味教場の場長まで務め、五味も信頼を寄せていた生徒、深川が、実は強姦魔であることがわかり、五味と高杉は警察学校の一部屋に深川を監禁する。
法務省から送り込まれた赤木と共に深川へ更生プログラムを施していくなかで、深川の過去が明らかになり、深川も行ったり来たりしつつ、ゆっくりとではあるが五味に心を開いていく。
最後は五味同様、深川に同情的な気持ちになるが、皆がそう思ってしまったら被害者が救われないな~とも思ったり。
虐待の連鎖、虐待する大人は子供の頃に自分が虐待されていたことが多い、というのはよく聞くが、それを断ち切れるような仕組みができてほしい。