あらすじ
シリーズ累計10万部突破! 死神、九十九神、福の神……現代社会に溶け込むように存在している八百万の神々と、人間達とのちょっと不思議なふれあいを描いた、切なくも心温まる連作短篇シリーズ第二弾。 【内容例】●ある消防士が出動すると、勝手に火が消えてしまう。その意外な理由とは?(「天狗さまのもとに」) ●銃で撃たれた女子高生が、死の淵で恋をした男の正体は……(「死神に恋」) ●夢遊病に悩む漫画家は、コインランドリーで美しい女性と出会うが……(「眠れぬ夜の神様」)。――など、全10篇を収録。文庫オリジナル。
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Posted by ブクログ
大好きな小路幸也さんの連作短編♫
【戌の日に】
おばあちゃんモノと父子モノ、老いたペットモノには弱いんだよな・・。
↑の3つが全部揃ったとあっちゃあ、涙ぐまずにゃ読まれないっ。
【お稲荷さんをよろしく】
お話の構造は1本目とほぼ同じ。
女の子2人が出てきてくつろぎ始めたあたりからオチは浮かんできたものの、、、、こういう“お約束”な展開って素敵だな、と。
皆が「待ってました」となるワンパターンって、大切よね。黄門さまの印籠しかり、金さんの桜吹雪しかり。クリリンの「悟空〜、早く来てくれぇ」しかり。
【天狗さまのもとに】
同じ構造の作品が2つ続き、こういう“心地よいワンパターン”でこの連作短編集は続くのだろうな・・・と思わせておいて(小路ファンならそうではないだろうとは知っているけど)
こうして、3つ目に別なカタチの物語を持ってくる・・・、作家という人たちって、すごいなぁと思わされるのはこういう時。なんか、後の短編に続く伏線的なおハナシかな?という印象。
【眠れぬ夜の神様】
枕の九十九神、人間を気に入って付き合い始める貧乏神・・・おつかいにやってくる烏天狗・・・いろいろな神様が人間世界に溶け込んで生活しているっていう世界観、心地よいな。
【笑う門には福来る】
ハッピーエンド♫
売れない芸人2人がどちらも福の神だったとは(笑)
ちょっと前に観た連ドラ「コントがはじまる」を思い出した。
【落とし物を探してます】
お地蔵さんのおハナシ。
いい感じ。そういうお地蔵さんが実は誰にも知られずに実在してたら・・・とか想像すると、心がほかほかするね。
【引きこもりにおじさん】
鳥おじさんは、福の神??
今短編集では初めて、直接的には神が登場しないおハナシだったが、こういうのも大好き♫
「あちこちの公園をさ、ちゃんとしてくれよ。そうしたら…(略)…この世界はもっと良いものになるって思ったんだ。」にグッときた。
【子供は風の子】
今回は“風の子”=風神さま のおハナシ。
「ふぅ〜ん」な感想。
【7回目の神様】
死神、三たび現る・・・いや、4たびか。
前作の1stエピソードとラストエピソードからの続きか。
死神に名前を与えた女性が歳を経て社会人男性の母親として登場。アツいな。
「すべての神様の10月」はどうやらパート3もあるらしい。そこでもきっと死神が出てくるのだろう。
楽しみ♫
★4つ、8ポイント。
2024.08.20.古