あらすじ
“緋のチェイカー”の処刑執行期日が迫るなか、鈴影の帰国をめぐり夢美たちの対立が続く。
しかしそこへ、アクスクーのさらなる魔の手が迫る!!
鈴影を救うため、彼の恋人が誰なのかを思い悩む夢美に、冷泉寺がある提案をするのだが……!?
七聖宝を取り戻した夢美たちの呪いが解けるとき、最後の決戦の幕が開く!
総帥レオンハルトの生き様がここに――“銀薔薇”シリーズ、感激の最終巻!
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Posted by ブクログ
完結。
若干急ぎ足のような気がしないでもなかったけど、20年経って完結してくれたことは素直に嬉しい。
ただ、やはり、イラストの違和感は消せない。
今のイラストは綺麗だと思うし、このシリーズでなかったら悪くないと思ったんだろうけど、あの、かつての野暮ったい絵が銀バラのイメージでしかないので、今風にアレンジされすぎていて違和感があるのだと思う。20年前の、あのある意味野暮ったいイラストだからこそ、だと思うんだな。今風の「綺麗な」イラストでは20年前とは違うんだな、ということばかりが目に付く感じがしました。
手放しで絶賛されている方も多いのかもしれない。
でも、20年という時を経ての完結なのに、あまりにも急ぎ足のラストにちょっと残念だと思わずにはいられない。
あと、リライトした人があまり文章が上手いと思えなくて(好みの問題もあると思うけど)、私の中では微妙だった。商業誌で『・・・』はやめろ。気になってたまらない。同人誌なら許容するけど、商業は嫌だ。ビズログの他の文庫でもそうならその方針なのかと思うけど、そうじゃないってことはこの作者さんの文章の書き方ってことになるから、それを訂正していないってことは編集さんがスルーしているんだよね……? 他はそうなのに、これだけスルーってどういうこと?
Posted by ブクログ
20年前に夢中になって読んでいた藤本ひとみさんのユメミシリーズが新しくなって完結したというので読んでみました。
出来れば藤本ひとみさんご本人の文章が当時好きだったので、そのままご本人に書いて欲しかったのですが、残念ながら違う人が書いたようです(藤本ひとみさんは監修したのかな?)
ユメミシリーズは「黄金のダガー」が好きだったのですが、リライト版では、何故か「黄金のダガー」だけ割愛された模様と思いきや、「サラマンドラの聖冠」という名前に変わって出版されていたようです。
わりとレビューで酷評されていたようなので、見てみぬふりをしていたのですが、当時未完のままで気になってそのまま大人になってしまったので(苦笑)、完結版を読んで藤本ひとみさんのあとがきを読んでようやくユメミシリーズから卒業できた気分です。
ユメミシリーズのリライト版で思ったのは、鈴影さんの一人称が「オレ」から「僕」になっているのが非常に気になりました。
普段公的なところではキッチリ「私」とかなのに、仲間といる時や独り言の時は砕けた感じのする「俺」じゃなく「オレ」が妙に好きだったのに。
一人称って結構印象に残っているので、イメージが崩れます。
アガペーとか印象深いシーンはあったし、大筋は変わらなかったので読んで良かったです。
絵柄もあまり良くないというレビューを読みましたが、私は今風でいいと思いますけどねぇ。
ユメミが昔の絵よりかわいいと思うし(笑)。
鈴影さんの髪型もストレートロングのままで良かったです。
ユメミシリーズとマリナシリーズはリンクしているので、マリナシリーズもリライトしてくれることを期待します!
あと新花織シリーズもさいとうちほさんの絵のままリライトしてほしいなぁ。。
絶対復活しないだろうと諦めていたのに、あとがきにある「完結を望む旧読者のための刊行であり、新読者を拒むものではないが、メインはあくまで旧読者である」という理念のもとに書いてくださったことが本当に嬉しかったです。
ニーチェの言葉で「すべては行き、すべては再び帰ってくる。存在の車輪は永遠にめぐり続ける。すべては死に、すべては再び花開く」という永遠回帰を構成のテーマにしたそうです。
ニーチェさん復活の機会をどうもありがとう!と言いたいです(笑)。
藤本ひとみさんの文章素敵なので、初めて読む方には、旧作の方をまず読んで欲しいなぁ。
しかし、シリーズのなかでもオカルト色の強いユメミシリーズを良くリライトしましたねぇ。
七聖宝って厨二な感じが今の時代とマッチしたのかしら(失礼)。
生きてて良かったです。
最終巻
10代の頃に読んでいたシリーズの完結編ということで、気になって最終巻だけ購入して読んでみました。
ずっと続きが出ていなかったので完結していたと思い込んでいました。
全体の3分の2くらいが文庫で出ていた緋のチェイサーとほぼほぼ同じストーリーで、残りがその続きのストーリーでした。
なつかしかったです。
別の方が書かれたということでしたが違和感なく読めました。
意味深な終わり方でモヤモヤ感が残りましたが。