あらすじ
3・11の事故で安全神話が崩れ、見直しを迫られる日本の原子力発電。そもそも原子力とは何か。人間はどのようにして原子力を手に入れたのか。それが爆弾に使われたのはなぜなのか。世界はどうして核兵器を捨てられないのか。被爆国でありながら、なぜ日本は原発の道を選んだのか。安全神話はなぜ崩れたのか。事故後の原発はどうなるのか。使用済み核燃料は安全に処理できるのか。人間は本当に原子力をコントロールできるのか。池上彰が原子力の歴史と問題点を丁寧に解説。これならわかる!
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Posted by ブクログ
池上彰の講義の時間 高校生からわかる原子力 (ホーム社)2012/5/30
読者へ考えることを要求した池上氏に好感
2013年4月4日記述
池上彰さんによる原子力全般に関して解説した本。
原子力の理系的、科学的理論などの難しいことは殆ど解説していません。
一度別の本で原子力全般について書かれたブルーバックスの本を読みました。
しかし文系であった自分には何だか納得感のないままでした。
消化不良の項目が多い中ページを進めることは苦痛。
その意味で良いレベルの本であると思います。
何も知らない人へ歴史と基本的知識、背景をまとめています。
自分で原子力をどうしていくべきか考えて欲しいという最後の文には好感を持ちました。
原子力については結論ありきの本、言説ばかりですからね。
(否定派、肯定派どちらも・・・)
日本に原子力発電所が設置されるに至った経緯は知っておいて良いと思います。
特に正力松太郎の動きは重要です。
世界の動き、原子力発電所から出る廃棄物の問題。
本書を読むことで私達を取り巻く原子力の実態が浮き彫りになるはずです。