【感想・ネタバレ】オールトの雲のレビュー

あらすじ

お姫様のような母親と一緒に太陽の前に現れた小さな王様――それが、流星だった。外国の血を引く繊細に整った容貌と、誇り高くまっすぐで、嘘やごまかしのない性格。そのせいで周囲から浮く彼をほうっておけず、いつだって側にいた。けれど、部活の合宿先で偶然会った流星は、太陽が知らない顔をしていて……。闇夜に迷う心を照らす、一等星の恋。 その後の二人を描いた書き下ろし「真夜中の虹」も収録。

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幼なじみの純愛かぁ。

流星にとって太陽は、ものごころがつくかつかないかの頃からずっと一緒で、兄弟でもなく、親友よりも近く、初めて心を許した人という感覚。
先生の作品はただただハッピーでは終わらない、余韻や含みを持たせた作品が多い様に感じる。この作品も同じで。これから先、どんな事になるか全くわからない。安易でベタな恋愛小説だったら、流星はハワイに行かなかっただろうし、太陽も必死で引き留めただろう。そして末長く一緒に‥、チープで単調なハピエンだ。
2人のこれからは2人で決めていくだろう。何度も衝突しながら、何度も泣きながら。人の営みはホントはそういうものだから。

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2025年10月15日

ネタバレ 購入済み

幼馴染の素敵なcpのお話

前半は、太陽の家族の温かさが身に沁みて
、流星も、愛されて育っているのだけど、二人の人格の対比になっています。
いい人しか出てこないので安心して読めます。鍵がいい味出してます。
後半は、場所もハワイに変わり、恋する二人が可愛くて楽しく読めました。家族愛や形もテーマに入っているので、泣けました~

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2021年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一穂ミチさんのBLといえば,お仕事半分恋愛半分のイメージだったけど、これは高校生のお話でとても新鮮!!加えて、木下けいこさんのイラストがめちゃ合ってる!(木下けいこさんの絵大好き)

5歳の時に隣に引っ越して来たのは、流星という名の王子さまみたいな男の子。口数の少ない流星と、元気な太陽はそれから幼馴染として仲良くなる。
高校は別。だけど流星は進学校の天文部で、太陽は普通の高校?の陸上部の合宿で,同じ宿舎になった。
人見知りの流星が、自分の高校の人たちと上手くやれているのを見てホッとすると共に、なにか違う感情が自分の中にあることに気がついた。
みんなが花火をしている間に抜け出した。同じく参加してない流星と会い、二人で池のポートにのる。
(この池で告白すると結ばれるジンクスがある)
流星は、「太陽は他の人とは違う。どうやっても同じラインにはこない」と言う。それは、そう言う意味?
返事をせずに逃げてしまった。
合宿から帰っても,太陽は逃げていた。そしたら,親が預かったと、流星の高校の文化祭チケットを渡される。行って,仲直りしようとしたが、流星は休んでると言う。だが家にもいない。
数日後、流星が太陽の家にやって来た。
「母が亡くなりました」
お姫様のように美しかった流星の母は、サナトリウムにいたこと、看取り、お葬式まで全て終わっていた。一人でやったらしい。
それに腹が立った。どうして頼ってくれない?どうして流星のお母さんに会わせてくれなかった?
でも、流星は、太陽が小さい頃美しかった母に恋心を持っていて(恋とよべるようなものではないとしても)その綺麗なままの母の記憶で留めておいて欲しかったのだと言う。
一人ぼっちになって雨の中屋上の望遠鏡にいる流星に、太陽も好きだと告げた。

母の遺産などで生活できてきたが、ハワイから流星の父がやってきた。流星の母とは離婚し、再婚して2人の子どもがいると言う。10年間、何もしてやれなかったから流星が大人になるまでせめて、世話させて欲しいと言う。流星は知らない土地(太陽の隣に住むまではハワイにいたらしいが)で知らない継母や異母妹弟と一緒に住みたくないと言うが、
いま,ひとりぼっちの家にいるよりも、家族を体験した方がいいと、太陽はハワイに送り出す。
明日,ハワイに行く日二人は結ばれる。

8ヶ月後、お小遣いを貯めて、太陽ハワイに向かった。流星の家に宿泊。
流星の継母は日本人で明るくとてもいい人。妹弟も流星の事が大好きで、なにより父親が流星を大事に大事にしているのがわかった。
そして、流星の大好きな星がたくさん。
ハワイで流星の生活を知って、ほっとするやら、ここから連れ出せられないなと思うやら。

でも,最後は超遠距離恋愛になるけどまた会おうね

みたいな感じで終わります。
終わり方が「あれ?これ、2巻ある?」って感じだった。流星,大学は日本に戻るの?ハワイで?
ハワイだとしたらまだまだ遠距離恋愛なの?
ちらっと出て来た、流星が日本に行くまでに遊んでた幼馴染の話は?
「あっという間に大人になるから」って終わり方だったけど、その前に飛行機の中で、太陽は
「終わった,終わってしまった」って泣くのは、二人の仲の話じゃないよね?

下手にイジワルな人も,はっきりした当て馬も出てこないのがよかった。二人は二人の関係を二人で考えて前に進んでるのがとても好き!!
なので,終わり方が曖昧なのがちょっともやっとするー

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2026年04月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一穂さんにはめずらしく、幼馴染みの学生もの。
流星と太陽、まったく違う二人なのに、この二人じゃなきゃだめ、と読み手にも思わせる互いの想いを感じた。
太陽パパの再婚相手が魅力的。

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2016年09月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

わりと評価の分かれる作品のようでしたが、私は結構好きでした。
表題の『オールトの雲』というのは、冥王星のずっと先、太陽系の果てにある彗星が生まれるところ。
『空には星がたくさん光っているからきれいだろ。真っ暗じゃないんだよ』
幼い頃、暗いところが怖くて夜が苦手だった流星に、アメリカ人の父親が教えてくれた。
それ以来、夜の星空は流星にとって、とても大切なものになった。
対する太陽は、その名の通り、暖かい家庭で家族の愛をたっぷり受けて成長した真っ直ぐな男の子。
離婚して母ひとり子ひとりで育ち、不器用で周りにうまく溶けこめない流星の孤独を明るく照らして暖めてくれる。
ふたりは流星が近所に越してきた5歳の時から、お互いになくてはならない大切な存在になった。
ずっと傍にいたい、離れたくない、この先の未来もずっと隣にいたい。大好きだから。
そうできると信じていたけれど、流星の母親が癌で亡くなってしまったことで事態が急変する。
アメリカから父親が一緒に暮らそうと流星を迎えに来たからだ。
太陽は、父親の誘いを頑強に拒む流星の背中を押す。
『流星を取り上げないで欲しい。ずっと一緒にいたい』と心底願っているのに。
流星がずっとさびしいのも苦しいのもひとりでずっと我慢してきたのも自分だけはわかっていたから。
結果、流星は父親の元で暮らすことになり、ハワイへと旅立ってしまう。
今まですぐ手の届く場所にいたのに、遠く離ればなれになってしまった。
これから幾度、心細い夜を過ごすだろう。流星を行かせてしまったことを後悔する日もくるかもしれない。
でもどうにもできない。自分だけの力では何も変えられない。『好き』だけじゃどうにもできない。まだ大人にはなれないことの、もどかしさ。
時間はどんどん流れていって、変わらない変わりたくないと願っても、きっと少しずつ形を変えていく。
特別な『その時』は過ぎてしまってからでないとわからない。そのほんとうの値打ちが。どんなに特別で、どんなに幸せだったか。
『何かを選ぶっていうのは、何かを選ばないっていうことなのかな』っていう作中の太陽のセリフに泣かされた。
エンディング、ふたりはお互いを想いあいつつも、まだ遠距離のままだけど、きっといつかまた一緒に、ずっと一緒にいられるって思える。
木下けい子さんのイラストもとても雰囲気があって素晴らしかった。

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2012年06月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「ムーンライトスマイル」元作品
再読して、あらすじ読んで流し読みで済ませてたのを思い出した。ちゃんと読んだら、面白かった。

幼馴染 流星×太陽
お姫さまのような母と二人のハーフ流星と健全な家庭を持つ太陽。
訳ありの子と絡む幼馴染ものとしては、順当な道を経てハッピーエンド。
で、なにが良かったかって、風景とか、日常の描写とか。
なにげない言葉のチョイスがキュンってなる感じとか。

裏表紙の文章では、この作品の空気が読み取れないよなぁって思う。ただ脈を短くしただけじゃ、良さが伝わらないと思うんだけど。

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2012年11月12日

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