あらすじ
両親も友達も趣味もない、何もない日々を過ごしていた小熊が、スーパーカブを買って数ヶ月。季節は変わり、南アルプスの麓に吹く風は日に日に冷たくなっていく。かじかむ指。かかりにくくなるエンジン。肺が凍りつく向かい風。雪の積もった道路――同じくバイク乗りの礼子と共に、試練の季節へ挑む小熊。カブとの出会いで少しずつ変わる彼女のことが、同級生の恵庭椎は気になっていて……。少女たちとバイクの、厳しく楽しい冬が始まる。【書き下ろしショートストーリー「助けておやっさん」を収録した、電子特別版】
ホンダのオートバイ・スーパーカブを題材とした友情・青春ストーリー!
親なし友達なし、ついでに趣味もなし。
ないないづくしの女子高生・小熊の日常はスーパーカブとの出会いによって変化する!
小熊の生活はすぐにカブを中心としたものとなり、それは彼女に様々なものをもたらした。
運転免許を取得し、公道を走るとことで社会の一員であることを自覚する小熊。
教員の紹介でバイクを使うアルバイト(労働)を経験する小熊。
ガス欠・タイヤのパンク、天候や季節への対応などなどを経験する小熊。
そしてカブをきっかけに、次第に同年代の女の子たちとの関係を構築していく小熊。
超遠距離ツーリング・バイクで登山など、ちょっとした冒険もあり。
これは何もなかった少女が、素晴らしい日常を手に入れる物語だ。
読後はきっとスーパーカブに乗ってみたくなるはず。
(ちなみにバイク整備の様子はとても詳細に描かれ、著者の並々ならぬカブ愛が満載となっている。)
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
超ロングツーリングをカブで、しかも晩冬にタンデムで易易とやっちまった。椎ちゃん、君には俺が乗ってるリトルカブが似合うんだけどと思ってたら、やはり。外見は小熊のごとくノーマル嗜好で、中身は礼子のごとくイジリまくってる、そんな我が愛車を捧げたい。ま、チャリで死にそうな目に合う君は、当分先輩の二人に見守ってもらわないと。それにしても、カブブームはかような小説まで産み出したんだ。カープ女子ならぬカブ女子。友は「水曜どうでしょうで大泉洋が乗ってからだ」と言うが、どんな番組だったんだろう。