あらすじ
季節は、やがて冬へ。閏間冴月を信仰する団体による襲撃ののち、拠点となっていた〈山の牧場〉を調査する空魚と鳥子たち。裏世界はいまだに危険な謎だらけ、でもだからこそ未知の探検の魅力にも満ちている。それぞれの想いが深まるなか新たな怪異が――ここから先はもう戻れない、女子ふたり怪異探検サバイバル!
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Posted by ブクログ
シリーズ第4弾!
前巻で前撃退した信仰者達の拠点を占領
ファイル12は撃退後の拠点を確認しに…
2体の第4種…怖い!無事に退治はしたものの
でも占領先は裏世界へ通ずる道が幾つかあって、今後とても便利に使えそうな感じ
ただ、私なら絶対に訪れたくないような物々しい雰囲気
ファイル14の温泉へ行くのが今作の中では1番好き!
気がついたら人がマネキンになってるとか想像だけでも怖い…
そして今回、百合度が加速しまくり!
恐怖へのハラハラと、ふたりの関係性のドキドキを味わえる
キスまでしちゃうとは、ほんと進展しまくり
Posted by ブクログ
新たな関係を作り始め、二人で裏世界に行く目的もガラッと変わってしまった、そんな第二部スタート的なシリーズ4巻である。
前巻の後始末なども挟みながら、この巻では空魚にスポットが当たる形でエピソードが進行している。
章立ては以下の通りだ。
ファイル12 あの牧場の件
ファイル13 隣の部屋のパンドラ
ファイル14 招きの湯
ファイル15 裏世界夜行
メインとなる怪異は「くだん」「パンドラ[禁后]」「赤い人」など。
裏世界に関わる以前の空魚が出会った「赤い人」は、この一巻を通じてようやく解決を得た怪異である。
くだんを通して、隣の部屋を通して再会した怪異は、恐ろしく根深く彼女を蝕んでいた。それが明らかになる物語は慄然とするものがある。
巻を全体で見ると、強化版AP-1のお披露目となるファイル15はかなり大きなトピック。
ファイル12で裏世界ピクニックの道筋にも幅が生まれ、その幅を活かすべく描かれたのがこのファイル15という構図である。
とんだ物騒なピクニックもあったものだが、まさしく裏世界ピクニックと言うべき物語が描かれているのが印象的である。
また、物語全体を通して、鳥子・小桜らと空魚の間に存在した(冴月に対する執着によって生まれていた)ギャップが解消されたのは大きいところだ。
であればこそ、新たなピクニックの目的が必要になっていて、そこが描かれたのがこの巻の内容なのだろう。
それゆえにか、どことなくドラマの持つ緊張感が薄れて、気楽な風情のやり取りが多くなっている印象もある。
シリーズが進むと、
「ただ登場人物が会話してるだけで面白い」
といった最強の状態になるシリーズが間々あるが、この4巻にはそうした気風が感じられる。
試しに「普通に笑った箇所」を付箋してみたが、なかなかの量になった。
それだけ物語が深化していると言っていいだろう。
空魚と鳥子の関係が劇的に進められつつ、第二部スタートの体裁が整った一巻だった。
率直に面白かった。文句なしに星五つで評価したい一冊である。
百合度倍増
今までの巻全部おもしろかったけど、この巻がいちばんおもしろかった!
これまでもたまに出てきた空魚の過去や赤い人の話で、空魚に影響の大きい怪異で、空魚の気が狂いそうになるとことか読んでいてゾクゾクした。
しかも、今まで空魚→鳥子のほうが特別視してたのに、実は鳥子が空魚のことめちゃめちゃ好きじゃんって発覚したからもう百合好きにはたまらない。
先が読みたい!
これまでの話からしたらホラーは弱め(怖くないとは言っていない)、百合は強め(今後に期待)。カルトの拠点も手に入れたところで、これから裏世界探検がさらに深く進んで行きそうな予感もあり、トリコとソラヲの関係も進展がみられそうな終わりかたもあり、とにかく先が読みたい!
空魚の過去
今回は空魚の過去のに関しての、様々な現象で迫って来る事に…
正直、前ほど恐怖や不気味さを感じる描写が少なくなってきた気がします…
慣れかな…
あと百合的な描写が多すぎ…