あらすじ
天正10年(1582年)織田信長はついに甲斐・武田征討を開始した! 黄昏の帝国に襲いかかる、圧倒的な覇王軍の攻勢に“武田の希望”信勝とレイリは、当主・勝頼を助けて最後の抵抗を試みる。その逆転の奇策とは!? 巨匠×鬼才が描く超本格時代コミック、完結巻!
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戦国時代、勝者の裏に必ずいる敗者の物語
武田軍が織田・徳川連合軍に、こっぴどく負ける長篠の戦の後、落ち武者狩りに巻き込まれた農家の娘・レイリ。武田家の岡部丹波守に助けられたレイリは、強く逞しくも”死にたがり”のイカれた少女へと成長する。そして、長篠の後の武田家とその時代の中でレイリの運命が動き出す。
今川軍として桶狭間の戦に、武田軍として長篠の戦で敗れた岡部、そしてこの時代の武田家と、歴史の流れの中での敗軍と位置付けられている彼ら。その敗者たちを『寄生獣』や『ヒストリエ』の岩明先生原作で送る今作。レイリの成長と家中の策謀、織田・徳川との関係とが上手く絡まり、テンポよく、さらに作画の室井先生が描くバトルシーンのスピード感と全体的な間の取り方も相まって、最高の没入感を与えてくれる。
この期間の武田家を取り上げる作品も珍しく、新鮮味を感じられるのも注目ポイント!
感情タグBEST3
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零里
信勝に泣かされる。でも1番はその後の勝頼。
レイリのひょうひょうとした言動が小気味よく、原作者の眼一つで感情を伝えるのを踏襲しながら、独自の表情も開発されており、絵もとても楽しめました。作画先生の過去作も漁ってみよう。
この漫画だけの感動
寄生獣の岩明均先生が原作だと知り、全巻一気に買いましたが正解でした。ストーリーはもちろん、作画の室井大資先生のアクション、コマ割り、キャラの表情も、素晴らしかった…
最終回レイリは全てを失ってしまいますが、その表情足取りはとても清々しく、「これはこの漫画だけの最終回」なんだと感動しました。