あらすじ
難攻不落と呼ばれ、天下の堅塁と呼ばれた遠州・高天神城。武田の最前線拠点であるこの城は今、織田徳川連合軍に完全包囲され、武田中枢が下した決断は城の放棄だった! 城の主将をつとめるのはレイリの命を救い育てた恩人・岡部丹波守。ここにおいて少女は立ち上がる……心のおもむくままに! “盾”となって死ぬために!! 高天神城血戦編、開幕!!
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戦国時代、勝者の裏に必ずいる敗者の物語
武田軍が織田・徳川連合軍に、こっぴどく負ける長篠の戦の後、落ち武者狩りに巻き込まれた農家の娘・レイリ。武田家の岡部丹波守に助けられたレイリは、強く逞しくも”死にたがり”のイカれた少女へと成長する。そして、長篠の後の武田家とその時代の中でレイリの運命が動き出す。
今川軍として桶狭間の戦に、武田軍として長篠の戦で敗れた岡部、そしてこの時代の武田家と、歴史の流れの中での敗軍と位置付けられている彼ら。その敗者たちを『寄生獣』や『ヒストリエ』の岩明先生原作で送る今作。レイリの成長と家中の策謀、織田・徳川との関係とが上手く絡まり、テンポよく、さらに作画の室井先生が描くバトルシーンのスピード感と全体的な間の取り方も相まって、最高の没入感を与えてくれる。
この期間の武田家を取り上げる作品も珍しく、新鮮味を感じられるのも注目ポイント!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
武田信勝の影武者を務める少女レイリの戦国物語第四巻、高天神城編。
かつて命を救ってくれた岡部丹波守を救うため高天神城へ向かうレイリ。敵の厳重な包囲下におかれた城から、なんとか岡部を救おうとするが。。。
信勝の影武者役を通じて一段階成長したレイリ。家康との絡みなど、虚実の間をぬうエピソードも面白い。そしてやっぱり岡部がカッコいい。