あらすじ
大人気『ロボットインザ』シリーズ第4弾!
頑固で健気で優しい男の子ロボット・タングと、40歳になった元ダメ男ベン、あの『ロボット・イン・ザ・ガーデン』のぽんこつコンビが帰って来た!
家の前に捨てられていた、ゴム手袋をした謎のロボット・フランキーと暮らし始めたベン一家。難しいお年頃のタング、コミュニケーションが苦手なベンの娘ボニーにフランキーが加わり、「兄と妹」の関係は微妙に。さらにベンの姉ブライオニー一家にもまさかの事実が。そしてボニーの教育をめぐる問題に直面するベン夫妻。
トラブル続出の毎日の中で、少しずつお兄ちゃんになるタングの可愛さと、ダメ男から一人前の父親へと成長するベンと一家に共感必至。
ステイホーム期間に著者が急遽書き上げたボーナス・ストーリー『ロボット・イン・ザ・パンデミック』も収録。
劇団四季による第1作『ロボット・イン・ザ・ガーデン』のミュージカルは2020年10月に開幕、ますます盛り上がるシリーズ第4弾!
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Posted by ブクログ
目次
・ロボット・イン・ザ・ファミリー
・短編 ロボット・イン・ザ・パンデミック
第2弾、第3弾と徐々に読むのがしんどくなってきたので、それ以降、新作が出版されていたのは知っていましたが、読む気にはなりませんでした。
しかし映画を観て、最新作は面白いという声も聞いて、さっそく第4弾を読んでみました。
少し間があいたからでしょうか、以前ほどしんどくはありませんでした。
何がしんどかったのかと言うと、ベンのひととなりです。
『シリーズの最初から、ベンに対して感じていた嫌悪。
面倒を避けて大勢に流されるところ、自分に甘くてだらしないところ。
それが父親となっても変わらない。
子どものわがままを抑えられなくて、簡単に許してしまう。
嫌だなあ、こんな親。
子どもの個性を認めるのと、わがままを許すのは違うと思う。』
これは、前作を読んだ時の私の感想。
今回はボニーの癇癪はわがままなのではないと徐々に気づきます。
相変わらず責任を負うくらいなら現状維持、的なことを考えますが、ボニーの気持を考えながら説得しようと努力しています。
とはいえ、ベンもエイミーも嫌なこと・面倒なことは相手に押しつけようとする傾向があるよね。
大人として、親として、それはどうかと思う部分は今回もありました。
新しくベンの家族になったロボット・フランキー。
私は最初、男の子ロボットだと思ったのですが、女の子ロボットでした。
だからジャスミンに振られたばかりのタングの気持ちを、ベンはものすごく気にかけるのです。
だけどフランキーってさあ、スーパーガタイのいい船大工のイメージが強いもので、なかなか表紙のロボット(女の子)とは結びつかなかったです。
やっぱり今作もタングはメインのストーリーにはあまり絡んできませんでしたが、タングにはタングの世界があり、タングなりに家族を大切に思っている姿が見えたので、今回はこれで良しとします。←何様?
この先話が進んできたら、AIの知能と心の関係(愛情や生きがいなど)がもう少し深く描かれるんだろうと思ので、それを楽しみにすることにします。
Posted by ブクログ
ベンの家の庭は、ロボット回収所なんだと思います。
いろいろなことが次々におこる家族ですが、
何か楽観的で、大丈夫って安心できる雰囲気が好きです。
取り巻く人々の、ちょっとした仕草や言葉が、
面白くもあり、らしいよなと思う部分もあり、
深読みしすぎて、墓穴を掘ってるベンとのからみが、
いい感じです。
Posted by ブクログ
「ロボット・イン・ザ・××」シリーズ4作目
これまでの3巻は、タングをメインとした子育てに奮闘する家族の物語だったが、今回は、5歳の娘のポニーがメイン。
重たいテーマではあるが、娘が他人と違うことを両親が苦悩しながらも受け入れる過程に、心動かされた。
同調圧力が強くなっている現在、「普通」とはいったい何だろうということを考えさせられる。
Posted by ブクログ
前巻よりも更に沢山のトラブルに見舞われながらも、なんとか問題に向き合い、解決しようとするベン一家にスポットを当てたストーリー。
今回はジャスミンは一切出てこないし、タングはいつも通りで代わりにフランキーという新たなロボットが登場するけれど、話の比重としてはタイトルにもある通り「ファミリー」についてになっており、ロボットの可愛さみたさで最初読み始めていたため、少し物足りなさが…。
書き下ろし短編では、今のコロナ禍を舞台にした話になっており、実際にタングとかいたらいいなぁと思った。でも、タングは子供すぎるのでジャスミンのほうが良いかも。
あと、とりあえず作者が日本好きなのは伝わった。たぶん物語はまだ続くだろうけれど、次はもう少し1巻目のようなロボットメインの話を読みたい。