【感想・ネタバレ】わが闘争(上)のレビュー

あらすじ

世の趨勢につれ、亡霊のように消えては現れるヒトラー・ブーム。この無気味な現象は、いったい何を意味し、何を志向しているのか。その謎を解く鍵を秘めた本書、『わが闘争』。それは、独裁者ヒトラーの出現を許した混迷の政治風土と酷似する現代において、予想外の意味をもってわれわれに迫ってくる。ヒトラーが本書で語るその恐るべき政治哲学、魔術に近い巧妙な政治技術は、現代政治の虚構を見抜く有力な手掛かりとして、今なお多くの示唆を放っている。戦争体験のない世代が増えている現代において、若者はもちろんのこと、全国民にとって、批判的必読の書といえよう。ヒトラーが、世界制覇の戦略と思想とを自ら語った、世界史上稀有の政治的遺書を電子書籍で。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

大雑把な内容
1、ヒトラーは芸術家になりたかった。
2、ヴィーンでの彼の苦労そして成長。
3、何故反ユダヤ主義者になったか。
4、ドイツは新しい領土を獲得すべきだ。
5、ヒトラー、第一次大戦に参加する。
6、宣伝はバカな大衆にのみ行え。
7、第一次世界大戦での犠牲は無駄だったのか。
8、腐った世の中を変えるために政治家になってやる。
9、ドイツ労働者党への入党。
10、アーリア人種は素晴らしい。
11、ユダヤ人は寄生虫だ。
12、ヒトラーの政治活動。

1
2019年10月07日

Posted by ブクログ

まさに2010年時点の現代日本でこそ読まれるべき本。実際の社会情勢やそこに対して繰り広げられている議論と照らし合わせるとにやにやできたり背筋がさむくなったりと様々な用途にお使いいただけてお勧めです。特にネット上で交わされて、一部では一種のコンセンサスを形成しつつある現代の政治・社会・報道の議論と照らし合わせるにはいい題材です。個人的にはこれの現代日本風の訳を作ってみたいです。ま、ドイツ語できないのでこの本からの現代語訳程度ですが。

0
2010年11月13日

Posted by ブクログ

この本はナチズムのバイブルとして存在していますが、一方ヒトラーはこの本のことをやりすぎた、とも後年言ったそうです。民族差別というのは現代日本においてそこまで感じることはできませんが、しかし国民投票で総統となりし、ヒトラーの考え方は一貫しており、感情移入すれば(ドイツ人)分からなくもないはずです。ドイツが戦争を起こしたのではなく、国際情勢というものが戦争を引き起こしたものであるということが。

0
2010年08月21日

Posted by ブクログ

ヒトラー、ナチスに興味があるならば読むべし。
なるほどと思う部分もあったが、民族主義的な部分(とくにユダヤ人についての記載)は読むに耐えない。
訳が読みにくいので最後まで読み切るのは大変かも。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

批判したり、後知恵であれこれ言ったりすることは誰にでもできる。当時の情勢を知れば知るほど、自分がもしそこにいたら、大半のドイツ国民と同じ行動をしていただろうと思ってしまう。そうであるからこそ、彼の考えを、その悪事を以て毛嫌いするのではなく、深く知ることで、緩んだボルトを閉める必要があるのかなと。

0
2023年10月07日

Posted by ブクログ

【髙島】
国体護持のために何が必要か、考慮点とリスクについて非常に精緻な考察がなされている。ただ結論だけが絶望的に間違っている。話のネタに。

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2020年04月20日

Posted by ブクログ

生々しい。きれい事や抽象的なことばかり書いてるわけではない。どこまでがホントでどこまでが後で創ったことかわからんけど、底辺生活の体験と鋭い観察と考察はホンモノっぽい。こういう実体験の下地がないと大衆を扇動する説得力のあることは言えないのかもね。

0
2016年09月26日

Posted by ブクログ

昔、読んだ時はナンとなく難しい内容だと思い込んでいたんだけど。
最近、本棚にあった、この本を何気なく開いたら、とても分かりやすく、感情に響いてくる文章で、引きずり込まれるように夢中になって一気に読んだ。

ちょうど石原莞爾の『最終戦争論』や、片山ナントカ?の『未完のファシズム』を読み終えた直後であり、北一輝 の『日本改造法案大綱』を読んでる最中だったせいかもしれない。
または、リフレーションに関する本をいろいろ読んでる最中だったからかもしれない。

一言で言うなら、ヒトラーは天才だ。

どういう天才かと言えば、メディアと大衆を操る天才。

昔、電通から内定もらった先輩と飲んでたとき、彼が、電通に入社して富士山に登るまでに『聖書』と『我が闘争』を徹底的に読んでおけと先輩から薦められて今読んでる最中だ、と話していた。

『聖書』は世界一のベストセラーで、そこには、売れる要素やキャッチーなフレーズや、ようするに宣伝広告のエッセンスが詰まっている。
そして『我が闘争』には、いわゆる「B層」を操る魔術が詰まっている、ということだ。

ヒトラーに比べれば、安倍のショボい人気なんて、やっぱりボンボンにすぎない。

安倍ボンボンがやろうとしている日本国憲法の改悪案99条には

「緊急事態の宣言が発せられたときは、法律の定めるところにより、内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができる(後略)」
とある。
これは、ナチスの全権委任法と同じ。

全権委任法は全5条から成る。
前文:
国会(ライヒスターク)は以下の法律を議決し憲法変更的立法の必要の満たされたのを確認した後、第二院の同意を得てここにこれを公布す

①ドイツ国の法律は、憲法に規定されている手続き以外に、ドイツ政府によっても制定されうる。本条は、憲法85条第2項および第87条に対しても適用される。
②ドイツ政府によって制定された法律は、国会および第二院の制度そのものにかかわるものでない限り、憲法に違反することができる。ただし、大統領の権限はなんら変わることはない。
③ドイツ政府によって定められた法律は、首相によって作成され、官報を通じて公布される。特殊な規定がない限り、公布の翌日からその効力を有する。憲法68条から第77条は、政府によって制定された法律の適用を受けない。
④ドイツ国と外国との条約も、本法の有効期間においては、立法に関わる諸機関の合意を必要としない。政府はこうした条約の履行に必要な法律を発布する。
⑤本法は公布の日を以て発効する。本法は1937年4月1日と現政府が他の政府に交代した場合、いずれか早い方の日に失効する。

日本国憲法の改悪案99条も、ナチスの全権委任法も、非常事態に立法府が行政府に立法権を委譲する法律である。

しかし、安倍のようなバカボンボンには、ヒトラーがやったようなことは到底できないだろう。
途中で、お腹が痛くなって、投げ出すだろう。

ヒトラーは扇動の天才であり、広告の天才であり、彼の分析は恐るべき鋭さだ。彼はすばらしく明晰で、すぐれた戦略家で、行動力もあった。
ただ、ユダヤ人虐殺が、結果的に、彼を殺した。

大衆の間にくすぶる差別意識をうまく利用して扇動する手法をサル真似したのが、石原慎太郎とかいうサルなんだけど、あまりにサルすぎて話にならない。

慎太郎とかいうアホを見てると、ヒトラーが述べた通り、日本民族はサル真似しかできねえ低級な民族なんだと、つくづく悲しくなる。

0
2017年01月31日

Posted by ブクログ

要約すると
・ドイツ良い国
・ヒトラー行動的
・マルクス主義はクソ
・ヒトラー賢い
・ブルジョワはクソ
・ドイツ陸軍優秀な軍
・陸軍で一次大戦に参加したヒトラー偉い
・ドイツ帝国はクソ
・ユダヤ人は諸悪の根源
・アーリア人優秀
・民主主義はクソ
になる。

上記要約をさらにまとめると、
ターゲットの読者は次大戦で負けて貧困な生活送っているドイツ人をヨイショする。
会ったこともない不特定多数に特別感を与えるために「ドイツ人」の括りを利用する。
集めた人間に進む方向性を与えるために、既存の特権階級に矛先を向ける。

つまりどういうことかって言うと、大成してる宗教とやり方のアウトラインが全く同じ。
当時その辺の研究がされてたかどうかは知らないけど、されてないなら独自に考えだしたヒトラーは実際頭いいと思う。

ちなみにアーリア人優秀説のくだりは他と比べてガッカリするけど、当時の人がその内容でも納得するような話なのか、あるいはそもそもヒトラーが作家ではなく演説家である話なのかはわかりません。

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2012年06月22日

Posted by ブクログ

ヒトラーの演説とナチスの宣伝方法は、大戦に敗北し政府の無能さを呪う大衆を惹き付けずにはいられなかったのだろう。

現代にヒトラーというカリスマが出てきてないだけ幸いだが、今の日本にそれを望む風潮は間違いなく存在する。

石原慎太郎氏や橋下徹氏は、彼らの欲求に応えていると言えるが、重要なのは、ポピュリズムに陥らずにどれだけ未来の日本の為になる政策を実行できるかであろう。

今、ネットには数え切れないほど人々を扇動するような文句が並び、少数者を排除するのを煽る風潮がある。

若者は特にナショナリズムに影響を受けやすいだけに、彼らが過激な行動に出ることを私は危惧している。

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2012年03月01日

Posted by ブクログ

この本を読み終え
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
ビスマルクのこの言葉は真理だと思いました。
 
当時のドイツの状況は現在の日本と合致する部分が多いです。
敗戦の誤った自虐主観、近隣諸国との緊張、歪んだメディア、
いじけた平和主義、行き詰った経済。

ユダヤという言葉を、韓国・中国と読み替えれば、ここに書かれ
ている内容が恐ろしいほど、しっくりと心に入り込んできます。
思わず拍手を送りなくなる自分がいます。
 
ですが、私達は歴史を知っています。
この書に踊らされた大衆が恐るべき独裁者を生み出し、
それが未曾有とも言える破壊の嵐を生んだ事を。
 
この本は現代の日本人が、読むべき一冊だと思います。
 
それにしても、この本は難解で読み辛い。
原文を直訳しているからかもですが、1つの文章に複数の
主語述語が散らばっていて、内容の把握に骨が折れます。
誰もがストレスなく読めるような意訳版を出して欲しいですね。
 

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2012年01月03日

Posted by ブクログ

疲れた。今まで読んだ中で一番疲れました。
ただ、意外に真っ当なことも言っていることに驚いた。
間違いなく天才なんだろうな

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2011年07月11日

Posted by ブクログ

表紙の後ろにも書いてあったように、現代社会と『ヒトラー出現を許した混迷の政治風土』は恐ろしいほどに酷似している。それも日本において。この書における「ユダヤ人」という記述を、日本を取り巻く状況に応じて書き換えれば、おおよそ日本の保守陣営の論客が発する自国批判と―民族主義とまではいかないまでも―ほぼ同じものになる。そしてその保守陣営の中でも、その言論手法・性格、ともに同じような論客の一人を挙げるとすれば、小林よしのりではないだろうかと思うのだ。彼らの主張の共通点は、政治から社会風俗にいたるほとんど全てのことと、戦前のそれと比べ、戦前がいかに素晴らしい時代であったかを述べることにある。そして平和主義を否定し、君主制を称賛し、民族の誇りに訴えることもだ。また、自分の立場はインテリ層とは一線を画していることを強調し、なんの後ろ盾もなく自己責任の主張であると訴えることで自らの存在をより大きなものにする(これに関して自分としては何の異議もないが)。さらにそれを最も効果的な手段を用いて大衆へ発信し、しかも彼らはその才能を有している。
かれらは大衆を、とりわけ若い世代を多く惹きつけた。小林氏は漫画で、ヒトラーは演説で(小林氏も最近なかなかの演説家であることが分かってきている。ただ声が悪い。良く言えば印象的なな声だが。)。それは力強く、率直に。さらに大衆が理解できるように物事を単純化する。そして彼らは「命とは目的達成のための手段」と考える(これも異議ないよ)個人主義者であり、ナルシストであり、そうそうのことではくじけないだろう。その時代その時代で受け入れられる人物像があるのだ。
余談だが、日本でファシストを結成した外山恒一、いまのところ彼はただのギャグであると思われる。
現代日本は当時のドイツほど経済的危機には見舞われていないものの、その精神状態は同じようなものだ。ヒトラーが言うように生けるものは戦うことによって精神を安定させるのだろうか?人間の中にある闘争本能を満足させてこそ、その精神は常態を取り戻すのであろうか?
だが現代において、そんなことはないのだということが『戦前の少年犯罪』などによって分析されている。この本を読み、考えれば、戦前の状態を賛美するのは、現状に不満を持つ言論者の上等手段であるということだ。なにか聖域を作ることで、人々の関心を集め、反論することをタブーとし、偽の共通認識を作り上げるのである。そういうことが分かって来ている以上、簡単にだまされることは無くなるだろうが、逆に現代を賛美しるぎるようになればまた同じことの繰り返しになる。そのような大衆行動の分析においてヒトラーの分析は鋭い。とにかく言論によって絶えず釘をさすことが言論者の役割である。そうすることで「行き過ぎ」を防ぐ。
戦争を通し、それを回避するシステムは格段に強化された。だがそれは同時に『不安定な平和』をもたらすことにもなった。そして知らず知らず、人々の理想人物像がヒトラー的になってゆくのだ。たとえば小泉前首相が「ヒトラー的だ」と非難されたが、支持率は退陣するまで比較的高い所を維持し、最近は再選の可能性まであった。歴史には繰り返されるスパンがやはりあるようだ。その問題をどう解決するか、2次大戦後大きな課題となったが、おそらく歴史といううものがある限り、永遠の課題であろう。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

意図的な虚飾はあるようだが、ヒトラーが何を考えていたか、どのようにその考えに至ったかがわかってよい。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

彼がどのようにして、ユダヤ人を憎み、ナチ党を結成して行ったかが自らの手で綴られています。 画家を志して挫折した不遇の青年時代から、第1次大戦に従軍して手柄をあげたにもかかわらず、敗戦して、不況のどん底に暮らした体験から責任をユダヤ人に押し付ける過程が読み取れます、今読むと、かなり偏見に満ちた思考だと判りますが、当時のドイツ国内で徐々に受け入れられていく様子も細かく書かれています。意外だったのはユダヤ人の社会についてもかなり詳しく、シオニズム運動や、シオン議定書等の真偽にも言及している事に驚かされます。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

上巻読み終わりました。帰ってきたらヒトラーを読んで本人の事を知りたくなったのですが……。あまりにも難しく読みやすい場所は人種批判と共産主義批判の場所のみ、『我が闘争』は下巻まで読み切れるか…?

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2025年06月29日

Posted by ブクログ

読むのが苦痛になる本。というのも、彼ヒトラーの主観が強くて、怒りや僻みや妬みのようなネガティブな心象をエネルギー源にした鬱屈した意見を延々とぶつけられ続けるからだ。ポジティブで力づけられる要素以上にネガティブ要素を強く感じてしまうのは、既に私が歴史的帰結を知ってしまっているからなのだろう。
きっと当時のドイツではむしろこの怒りと熱さは共感を持って迎えられたのだろう。

また影を裏に控えた強いナルシシズムも文章から透けて見える。
更に文章自体も繰り返しや飛躍が多く、テンポが死ぬほど悪い。読みにくいったらありゃしない。構成も良くないし文学的な良さは皆無。
こうすべきだ、という主張に対し、都度その根拠を説明しているようでいて、その根拠がかなりあやふや。ベースとなる論理にはソクラテスやプラトンらしさを強く感じるが、古代ギリシャ思想のネガティブポイントである非科学性であったり差別性である部分が完全に見落とされている。

ヒトラーは演説の天才だったというが、それには本を通さない、対面で使える洗脳的なノウハウや、主張を受け入れざるを得ない時代背景の要素が大きかったに違いない。本書を読んだだけでこの意見を鵜呑みにできるかというとかなり疑わしい。
下巻に進みたくない…。
本の出来としては★1だが、ヒトラーの人柄を知るという貴重な歴史的情報源であるため、総合判断として★3を与えたい。

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2024年11月10日

Posted by ブクログ

高評価を付けるとファシストと勘違いされそうなので星は3つ。

アドルフ・ヒトラーが起こした歴史的大罪と自決による責任回避行動を振り返って「人類史上最悪の悪魔」「史上最高のペテン師」などと本書を批判することは容易であろう。だが、発刊当時(1925~1926年)のドイツ(当時ヴァイマル共和政)の国状を考えるとまた見方は変わってくる。第一次世界大戦の敗戦後、パリならびにロンドン協定の賠償金に喘ぐドイツ。自信を無くし未来も見えない中で、極めて論理的に理路整然と国家の将来を説く綺羅星の如く登場したのがヒトラーである。正否は別とし、圧倒的な知識量と天才的発想で課題と対策を提示し超一流の演説術で国家論を語り、彼は彼の語る政策を実現し、大衆は日に日に良くなる生活を実感する。ドイツ国民は自信を取り戻し、彼に従っていれば大丈夫という雰囲気が醸成されて圧倒的なナチス党支持・ヒトラー崇拝に大衆が傾いたのである。

本書を読めばわかる通り彼の主張は複雑怪奇で論理の飛躍が多い。歴史解釈の間違いも散見される。しかし読み進めていくと感情むき出しに力強く(そして偏狭に)シンプルな主張を繰り返す。それが「アーリア至上主義」だ。大衆は、おそらく側近も、ヒトラーの語る国家論は半分も理解できていなかったであろう。しかし実績を残し強い国家を実現していく彼の主張は正しいに違いないと思い込み、理解できる「アーリア至上主義」という部分、すなわち人種差別を受け入れ実行していくのである。

我々はヒトラーが画家の夢破れた偏屈者であることを知っている。しかし当時のドイツ国民は、それまで無名であったことが功を奏し、突如現れた救世主に飛びつき希望を託した。言葉がどれほど影響を及ぼし1人の人間が大衆をこれほど煽動できる事実を学ぶ良い教材である。

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2020年11月23日

Posted by ブクログ

難解な本。一つの事柄に溢れる感情がテンコ盛り!

長い長い書き言葉に耐えきれず、斜め読み。

なぜヒトラーは歴史に残る通り、極端なまでの政治思想を持つに至ったかについて書かれている。有名なミュンヘン一揆の失敗により、国家反逆罪で有罪判決を受けたヒトラー。裁判では自らの責任を認めた上で、その弁舌で裁判を演説の舞台とし、自らを弁護した。その裁判は終始、ヒトラーに同情的であり、感動すら巻き起こした。
ともあれ、有罪となったヒトラーはリンツ刑務所内で本書を口述筆記した。刑務所では建物内を自由に歩き、面会も制限がなかったそうだ。

彼はドイツの没落を嘆き、ユダヤ人を憎み、民主主義、共産主義を否定した。

下巻へ。

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2020年06月28日

Posted by ブクログ

広告は圧倒的に主観的に実施されるべき!
人心掌握のもとになると感じた。
全体的にあまり整理されていない文章だったように思う。

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2018年10月29日

Posted by ブクログ

ヒトラーが当時の人をひきつけた理由はなんだったのか、感じ取ってみたいと思い、読んでみた。しかしながら、全く惹かれなかった。冗長な文章に感じたのは私だけだろうか?幾多の粉飾があるというのも、いただけない。やはり文章でなく、演説が卓越していたということだろうか?
なぜユダヤ人をそこまで嫌悪したのかも、革命を指導したマルクス主義者がユダヤ人だったとか、色々とかかれてはいるものの、正直よくわからなかった。

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2021年08月08日

Posted by ブクログ

ヒトラー 民族主義的な国家観を論述した本。国家観、読書の方法、多数決(議会制)批判、大衆運動や宣伝のコツ あたりは 興味深く読める

国家観
*国家の権威は 自己目的にあらず
*人間としての権利は 国家の権利を破る
*経済観、経済的発展とは無関係
*自己存在の目標を達成するための共同社会組織
*民族的な有機体
*全体のために個人を犠牲にする能力と意思が 国家を形成する
*資本に対する国家の課題は 資本を国家の召使いにして、国民の支配者であると思わせないこと

読書について
*歴史を学ぶとは 〜歴史的な事件の原因となった力を発見すること
*読書は 本質を保持し、本質でないものを忘れる
*読書は それ自身が目的ではなく、手段である

大衆、多数
*大衆の心理は 中途半端なものに対して感受性が鈍い
*多数はいつも愚鈍の代表であり
*世論の大部分は 啓蒙によって呼び起こされる
*偉大な運動はすべて大衆運動

宣伝
*宣伝は手段
*宣伝は ただ大衆に対してのみ行う
*効果的な宣伝は 重点を制限しスローガン化する

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2017年12月11日

Posted by ブクログ

ペストと結核
帝国、社会主義、民主主義
単一民族国家・多民族国家
経営者と労働者、労働階級
宗派対立
宗教と政治
ドイツ、オーストリア、チェコ
兵役忌避
教育と洗脳
「新聞」が人々に与える影響力
異種交配

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2017年08月28日

Posted by ブクログ

ゲルマン人優秀万歳!
ユダヤ人劣等隔離せよ!
な本。
集団をまとめる際には共通の敵を作れに則り、
身近で個別具体例には信じられる内容を織り交ぜながら、冷静に考えるとどうしてそうなるのだけど、想定読者には受け入れやすい結論に導かれる。
ユダヤ人はいつの時代もその特殊環境から勤勉で優秀で強靭で冷徹なためか妬まれるんだね。
日本人も同様に勤勉だと言われる事もあったと思うけど比較的安全に切り離された国土でぬくぬくと少し煽てるとすぐに木に登ってしまうのとは全く別物なのだろう。
当時のまだ世界はバラバラだった時代は多様性があったが、グローバル化で統一化が簡単にはかられる今の時代は簡単に全体でコケる事が出来ると思ってしまったのは別の話。
さて、下巻ではさらに冒頭の内容を補強していくだけなのか?

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2014年04月29日

Posted by ブクログ

世界史に影響を与えたものとして、一度は目を通しておこうと買った本。
世の中に対するものすごい否定のエネルギーを感じた。

ただ、当時の全ドイツ人がこの本を読んでいたとは思えなかった。文章量的にも内容的にも。

今でもたまに聞かれるユダヤ陰謀論は、このころの反ユダヤ思想から来ているのだろうか。

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2012年07月24日

Posted by ブクログ

歴史がわからないと意味がわからないとこはある。しかし、現代でも考えさせられる、学べることは多い。政治家は失敗したら辞めるというだけで責任あると言えるのか?また、読書は読むだけでなくそこから自分のものにしなければならない。

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2011年05月21日

Posted by ブクログ

やっと読み終わった〜

ヒトラーが書いた原文を訳したのか

それともヒトラーが書いた文を訳したのを訳したのか

良くわからんけど。。。

この人の訳が下手なのか…それともヒトラーの

書いた文が難解過ぎて日本語におこすのが大変だったのか

そこが一番きになりましたさね。

書物より、演説のが人の気持ちをグッと捉える事ができる

とおっしゃってるアドルフさんは書物を書いていたのかな?!

とかこの「わが闘争」を読む限りでは、あまり書物に力を

入れていない印象 = 翻訳がどうとうかいうより

書物に慣れていなかったのか、な〜っと勝手に推察。

400ページくらいで

文章が難しくて何回もググったぞ!

それでも良くわからんとこが多々。

主に上巻は、闘争というか、闘争なんだけど

苦難な時代、青春期を描いたクリーンな印象!

独裁者になって、世界をめちゃめちゃにしたとは

考えられない。ような気が…

ユダヤ人否定は、めちゃプッシュされてたけど

なぜ、日本語で
「独」 = ドイツ

なのかが微かにわかった。

この本、世界をGIGAZINEさんで世界をめちゃくちゃにした本

10冊で紹介されていた本のひとつなんだけど
※興味津々でソク書いしちゃったいお

どちらかと言えば世界をめちゃくちゃにした人が書いた本ww

という印象。

上巻では、あまり政治に関する事は書かれてない。

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2011年01月10日

Posted by ブクログ

上下巻あって両方結構な厚さがある上に中もびっしりなので読み終えるのに体力がいるかも?
ヒトラーがどんな人物だったのか分かるかもしれないし、分からないかもしれない本。
読むのにそれなりの覚悟というか心構えは必要。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

開始:20071031、終了:20071031

アドルフ・ヒトラーが自ら語った自伝。上巻は、彼の青年期から国家社会主義ドイツ労働者党の立ち上げまでが記載されている。もともと彼は、画家を志し、ウィーンで学んでいた。その中で、国家主義者へ目覚め、腐敗する政治を見つめ、ユダヤ人に対する反感を高めていった。その後、ミュンヘンへ移住し、一兵士として、従軍した。もともと政治家になる意思はなかったようだが、のちにリーダーとなる、準備を十分に行っていたことが伺える。ものごとをつぶさに観察し、自分の洞察力を高め、同時に書籍によって知識を蓄えたと記されている。ただし、基本的に一人称でものごとを語っており、大衆を見下している態度はそのまま表れている。おそらく、自分自身で学び、そして、国家主義に本質に迫るにつけ、いかに周りの人間が無能であるか、ということに気付いたかが伺える。それが後に破滅への道へ進むきかっけとなったのであろう。ただし、リーダーとして責任を全うしようとする姿勢や誰よりも物事を考えているという自信、さらにビジョンを示し、いかに大衆をそこに導くかまでを考えた戦略眼は、学ぶべき点があると思う。また、金に執着した当時の政治家と違い、未来志向であり、金のためでも自分のためでもなく、理念のために行動をしていた。それが多くの人をひきつけた点だろう。こうした点も含めて、いかにして破滅の道へ進んだか、その背後を理解し、二度と同じ過ちを繰り返さないようにする上で有用な本といえる。特に、現在の日本の状態とその当時のドイツの状態が重なるように感じる、という点からもそう思う。ただし、訳がいまいち読みにくい点が残念だ。

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2009年10月09日

Posted by ブクログ

ヒトラーの自伝。1973年。プレゼンテーション能力が抜群に高いという点に納得。カリスマ性があったのだろう。

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2009年10月07日

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