あらすじ
2016年3月公開 映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』原作
世界中が、アメリカ発の住宅好況に酔っていた2000年代半ば、そのまやかしを見抜き、世界経済が破綻する方に賭けた男達がいた。投資銀行、格付機関、米政府の裏をかき、彼らはいかに世紀の空売りと呼ばれる大相場をはったのか。『マネー・ボール』の著者マイケル・ルイスが世界同時金融危機の実相を描く痛快ノンフィクション。解説・藤沢数希
電子書籍では、マイケル・ルイス氏が映画化の経緯や、その見所について述べた「映画化記念 著者特別エッセイ」を収録。
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Posted by ブクログ
映画を見てから原作を見たが、リーマンショックの引き金を起こしたサブプライムローンの仕組みを非常に分かりやすく解説すると同時にそこで実際に何が行われていたか生々しくつづっている。崩壊に賭けた人は決して運よく勝てたわけではなく、きちんとしたロジックに基づいて崩壊に賭けているのが興味深い。周りに流されずに自分の頭で考え続けることが成功に繋がっている。あとは金融ってモラルが求められるはずなのに、実は人のお金で商売するので、最終的には無責任になるんだなーと思った。本当の崩壊というのは数十年に一回の単位で発生するので、前例主義が当てはまらないこともよくわかった。