【感想・ネタバレ】荒野に獣 慟哭す 3 獣王の章のレビュー

あらすじ

御門周平は、東亜大学の大脳生理学研究所の助手であった。ニューギニアに伝わる奇病ウイルス独覚菌を脳に植え付けられたため、超人的な身体能力を身につけ、その代わりに記憶を失ったのだ。独覚菌を接種された者は既に十一人いて獣化兵と呼ばれ獣の姿となっていたが、御門は、人間の姿を保ったまま。いわばニュータイプの獣化兵であった。強大な兵器である獣化兵をめぐって、さまざまな組織による争奪戦が繰り広げられる。今巻の舞台はメキシコ!

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Posted by ブクログ

 愛する恋人を救うため、獣化兵の御門周平は、メキシコに渡る。そこで油田の利権争いニ巻き込まれ、敵味方入り乱れての駆け引きが繰り広げられる。

 本巻では、1・2巻に比べ戦闘アクションは抑え目だが、その分獣化兵を巡る敵味方の背景や駆け引きが描かれ、心理的な緊張感を感じさせる展開でした。

 また、今まで以上に御門周平の人間としての理性が試される場面が見られ、同時に過去の自分を探すという厳しい生き方を迫られる感じがしました。

 愛する恋人を無事救えるのか、御門自身に人間としての救いは訪れるのか、次巻も楽しみに読んでいきたいと思います。

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2014年08月17日

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