【感想・ネタバレ】記憶屋0のレビュー

あらすじ

つらくて忘れたい記憶を消してくれるという都市伝説の怪人・記憶屋。記憶屋に会いたいと願った人々は、あの時どんな想いを胸に秘めていたのか――? 切ない涙があふれだす、珠玉の3篇!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【収録作品】in the cabin 5:27 PM/フォー・ザ・フューチャー/ライ・フォー・マイ・レディ/in the cabin 5:22PM
忘れてしまうことが怖い。そして、ずるいことのようにも感じてしまう。自然に忘れてしまう(記憶に蓋をする)こともよくあるから、何が違うと言われれば微妙なのだが。ただ、他者の記憶を「その人のために」と、消すのは傲慢。

0
2020年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

記憶屋シリーズのスピンオフ作品。
「記憶屋」の最後、真希が遼一に
話した会話の真相?がわかる話や、
高原弁護士が記憶屋を知るきっかけ
になった話。帰らぬ人を待ち続ける
女性の話の中篇2本ちょいの
ボリュームでした。

「記憶」を消す消さないの話は
確かに消した方がその後の人生に
おいてそれ以外に方法がないと
思いつつも、現実では
そういったどうにもならない
ことを何とかしようとして
生きていくことに本当に
意味があるのではないかと思った。

ただ、突発的な事故や
事件みたいなものはもともと
体験することのなかった
ものなので実際に「記憶」が
消せたらいいのになとも思う。

ただ、作中で高原弁護士が
言っていた「記憶」を部分的に
消すことは「小規模な自殺」的な
言葉にハッとさせられた。
たしかに今まで自分を形成
してきたであろうその「記憶」を
消すのだからそういう一面も
あると考えさせれました。

「ライ・フォー・マイ・レディ」
の話で、「なんだって!」
と思う話の展開に驚きつつ、
主人公?である真希ちゃんは
すごい人生を歩まなければ
ならないんだなと思いました。

ホラー小説の「記憶屋」シリーズ、
なんだかんだと全シリーズを通して
ホラー要素はどこ?と思いつつ、
色んな人の様々な人間的な心の
葛藤を考える本なんだと思いました。

0
2020年03月04日

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