あらすじ
坂木司、水生大海、拓未司、垣谷美雨、光原百合、初野晴。旬の作家競演のお仕事小説アンソロジー第2弾! 「今日も上司に叱られちゃったなー」「残業続きでもう限界!」――そんな働く女性たちに明日の元気をお届けします! バイト君の教育、クライアントの不正、育児と仕事の両立、時空のゆがみ!? ……現場で起こる様々な問題のゆくえは!? 6人の女性たちを主人公に、ミステリー、ファンタジー、ちょっぴりサスペンスと多彩な6話を収録。「スイミングインストラクターは先生じゃない!?」「ピザ店の『ただ今少々混み合って…』の謎」などなど、あの職業のヒミツや仕組みも満載!! 責任編集/書評家・大矢博子。
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Posted by ブクログ
働く女性アンソロジー、第二弾。
今回は、下記のラインナップ。
スイミングインストラクターが主役の「ジャグジー・トーク」…こうやって言い合える同期がいるのは良いよね。いるだけで大分気分が楽になる。
社会保険労務士が主役の「五度目の春のヒヨコ」…これ良かったな。ミステリーっぽい雰囲気もあり、飽きのこない展開の仕方だった。丹羽さんが良いね。かっこいい。あんな女性近くにいたら良いね。
宅配ピザ店店長が主役の「晴れのちバイトくん」…マネージャーとして働く女性って多いと思う。私の親友もショップの店長やってるし。管理する立場ならではの悩みは必ず存在する。そんな女性に、あるある!と共感してもらえるであろう作品。
遺品整理会社社員主役の「心の隙間を灯で埋めて」…このお話も好きです。こういう仕事をテーマにした小説、初めて読んだ。肩身を狭くし、周りの目を気にして、どういう風に思われてるんだろう?って不安に感じながら毎日働いている人も、たくさんいると思う。でも、終盤のように、実は思い過ごして、自分は必要って思ってもらえてたんだ、と気づくことも。この女性の行く末、続編があれば是非読みたいな。きっと明るい道が開けているはず。
コミュニティFMパーソナリティーの「黄昏飛行」…うって変わって少しコメディタッチな作品。上司との淡い恋愛模様がちょっぴり。そして自分の意思で突き進む主人公が潔かった。
OL主役の「ヘブンリーシンフォニー」…少しファンタジー要素のある作品。せっかく普通のOLが主役なんだから、設定もここはすっごい普通の日常を描くっていうのもアリだったのでは?と思ってしまった。
Posted by ブクログ
坂木司で検索して見つけた本。6編のアンソロジー。働く女性を応援する、がコンセプトみたいで、いろいろな仕事が出てくる。微妙につながりがあるとこもいい。怪我をさせるというミスを犯した私にもタイムリーな本だった。そして、もっとがんばらなくていいというか、ニートの本を読んだばかり、という点でもタイムリー。最後の初野晴「ヘブンリーシンフォニー」だけイマイチなじめなかった。この人、前にもみたことあるのにな。
Posted by ブクログ
初野晴さんの短編が目当てで購入。
働く女性の疲れを吹き飛ばすお仕事小説集、とありますが、あまり背中を押す内容ではないような?
小説のジャンルがバラバラで、普段読まない作家さんに出会えたのは僥倖でした。
当の初野さんの作品では初野節が炸裂していて、このラインナップでは浮いているように感じました。
Posted by ブクログ
今回は坂木さんと拓未さん以外は知らない作家さんだったけどそれぞれに良かったなぁ。
別の作家さんが書いてる話と少しだづつ繋がってるのか
読んでて楽しい
でもやっぱり坂木さんのジャグジー・トークが一番好きだった
Posted by ブクログ
1が思いの外良かったので読んでみた。
特に大きなことがなくても、問題が解決しなくても
ちょっとしたことで頑張ろうと思えるような平凡な中でも
自分にとっては大事だったり重大事だったりする日々。
それぞれの短編の世界が微妙に繋がって同じ世界になっていて
この世界で色んな人がいて、いろんな仕事をしながら
色んなことを経験しているのだなと思える。
そのリンク以外にも、たとえにジブリが出てきているのも
共通して出そうという試みだったのだろうか。
リアルで共感するし、読み終えてちょっとほっとできる。
多少オチがいまいちかな、などと思うものもなくなかったが
楽しんで読めた。