【感想・ネタバレ】ハイスクール・オーラバスター・リファインド 天の聖痕 the rebellionのレビュー

あらすじ

里見十九郎が死んだら俺はどうなるだろう。和泉希沙良はまばたきをする。あいつが死んだら俺も消える。ならば、抗え、拒め。修学旅行中の一行に、魔の手が。人の心の闇に憑き、歴史の暗部に蠢く魔性の存在“妖の者”。そして“神”の識格をもってそれを退治する“空の者”。生身の人であっては見届けられぬ、おおいなる太古より続く両者の戦い―。いよいよ決着の刻が近い!? 亮介が、諒が、希沙良が、十九郎が、そして斎伽忍が、それぞれの想いを抱え、疾走する。超絶人気を誇る「ハイスクール・オーラバスター」シリーズのストレートな続篇が、ついに始動。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

まず、中学の頃から読んでたオーラバシリーズ。
再開してくれて本当に嬉しい。

・総評としては、オーラバ最終章のスタート前編としてはじまってくれたのが嬉しいやら、寂しいやら。
能力を失った十九朗がどう成長を遂げるのか、希沙良とちゃんと幸せになれるのか。相変わらず読んでて胸が痛くなるけども、きちんと終わりに向かってくれたのは嬉しい。

細かいところでは・・・
・十九朗が意固地になってる様でイライラします。あげくの果ての210ページ。お前、いい加減にしろよ、と。(笑)(愛をこめて)
・神さま、人間臭い面がすこしずつ描写されてきたのは、インテグラルのいい影響かな?と。
・諒と亮介の「どうせ、一生」。この二人はいい方向に行ってるなー。
・諒と十九朗の直接対決?!ってとこで続きがハラハラ。
・十九朗が危なっかしいかんじ万歳ですが、ジョーアツがいてくれてなんか安心。後編でどう関わるのか期待。
・修学旅行、行ってほしかったなー。

その他
・オビに特別冊子の申し込みがついてて、即応募。
こちらも楽しみです。
・挿絵・・・変わっちゃったかー泣と、表紙のカラーを見たときはちょっとがっかりしたけれど、白黒の挿絵ではそんなに雰囲気が壊れてないので良かった。


以上、個人的な感想です。
はやく続きが読みたい。

ちなみに、

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2011年07月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

続きが読めると思ってなかったので先日古本屋さんにコバルトの一式を譲り渡したばかりだった。久しぶりに読んで、どんな状況だったかを薄ぼんやり思い出しながら、こんなヘビーなところで中断されていたのかと呆れた(笑)が、続きが読めて良かった。しかし、また、さらにヘビーなところで中断している…。これじゃあ、希沙良も十九郎もイタすぎだろう。目の前にひどいケガ人がいるのに手当てせずに放置してるっぽい感覚。
読み始めた頃に比べて自分が随分年をとったせいなのか、それとも若木さんの方がそうなのか、両方なのか知らないけど、そんなに1ページにたくさん文字が詰まっているわけじゃないのに、ページを捲るのに時間がかかった作品だった。一言一言がヘビーなのね。
自分の中で深く意味を噛み締めるために反芻したり。
登場人物間の会話が、みじかい時間のほんの短い会話なのに、ザラッと抉るように痛かったり、何かを突いたり、信頼関係ってこんなにキツイものだったけ、大変だなと思わされたり。
そりゃ、書くのにも時間がかかったんだろうな、と思った。
搾り出して書いてるっぽい。
続編、ちゃんと、出ると良いな。

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2011年06月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久し振りのオーラバの新刊で、非常に嬉しい。
とても待ち望んでいた。
オーラバは私が初めて出会った若木先生の作品で、とても大事にしているもののひとつだ。

子供だった私には、敵役に魅力があることが新鮮だった。
ただの善悪ではなくて、どちらも悪くなくて
一生懸命生きているだけで、それなのにうまくいかない
そういったことがあるのだ、ということを知ったのもこの頃だ。

四劫という言葉は初めて知った。
月みたいだな、とふと思った。この世の理は、やはり根はひとつなのかもしれない。
無は終わりでなく始まり。
そう悟れるまでには、時間やいろいろなものが必要なのだろうけれど。

今までのシリーズの中で、私的十九郎の名台詞の中のひとつが
「大丈夫だよ」
である。
大丈夫だと言わない十九郎に違和感。
知らず知らずの内にその言葉を望み、そう言わせることを読者の自分までも押しつけてきたのか、と思った。

力なんてなくなってせいせいする、と言うには忍様に近過ぎるし
道の者として生きるには本家からは異端児過ぎる。
そんな彼に比して、
「忍の判断ミスだ」
と言える希沙良は、やはり特異で貴重なのだと思う。
「なぜ?」と問い、「神ではない、押しつけちゃいけない」
と思う亮介ともまた違う優しさだ。
”外”にいるからこそ出来ることや、わかることがある。
十九郎や諒に出来ないことが、希沙良や亮介には出来る。

「すぐに自己責任って言葉を使うのは危ない」と亮介の言葉ははっとした。
「幻滅しても見直させろ。どうせ一生のつきあいなんだから一度きりの合否判定じゃない」
というのも、さらりと言っているがすごい台詞だ。強いし、信じている。
それに対して、一生を信じられるようになった諒に心温まった。
どんどんそうやって、変わって行ければ良いのだと思う。

一番強いのは、やはり亜衣ちゃんだと思う。
共に戦う力が無く、事情は知っているのに出だし出来ず、待つことしか出来ない。
とても自分には耐えられそうにない。

久し振りの新刊は嬉しいけれど、この一冊で皓との決着がつくわけもなく
早く終わらせて欲しい様な、終わらせて欲しくないような、複雑な気持ち。
十九郎には、最後には心から笑って欲しいと思う。
希沙良のためにも、十九郎自身の為にも。

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2011年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とにかく、続きが出てよかった。
ちゃんと前回までのあらすじもついているので、思い出せました。

...しかし....ちがう、と私が言いたかったよ。これが読みはじめた10代前半だったら読むのをやめていたかもしれない。でももう大人だからちゃんと最後まで見届けることにした。何年かかるか分からないけど。新しい距離をちゃんとつかめたらいいね。それで幸せになれたらいいね。

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2011年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

購入してすぐ読んで一端放置(笑)
そうしたら1年以上も経っていました。
前作「オメガの空葬」以来何年ぶりですか?
いやもう本当に続きはあきらめていたので続きを読める不思議をひしと感じています。
里見十九郎が自身の大切なものを全て切り捨て、その命をも賭して願い求めるものは何なのか・・・。
若木さんの「あとがき」では次巻であきらかになるようです。
後には斎伽忍の物語もあるようですが、十九郎の物語の決着を、この空白の何年かを、このために心の隅に「ハイスクールオーラバスター」をとっておいたようなものなので楽しみです。

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2012年07月02日

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