あらすじ
スーパーサラリーマンだったツレがある日、突然「死にたい」とつぶやいた。会社の激務とストレスでうつ病になってしまったのだ。明るくがんばりやだったツレが、後ろ向きのがんばれない人間になった。もう元気だったツレは戻ってこないの?病気と闘う夫を愛とユーモアで支える日々を描き、大ベストセラーとなった感動の純愛コミックエッセイ。
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うつ病になったことある人が読むとどれもこれも、「分かる!」と共感できるものばかりです。死にたくなることも分かります…
夫婦でうつ病を乗り越えていけると思わせてもらえました。そして、ここに出でくる奥さんは、うちの奥さんに似ているところがあって笑えました!
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同じ病気を持つものとしてちょっと避けていた本でしたが、やっぱり気になって読んでみた。この手の本の中には自分とは違ったり共感できなかったりするものもあるので…。でも、この本は、本当にそうなんだよ、と強く頷ける。そうそう、あるある。その連続。「わかっている」という人ほど結構わかってなかったりしてね。この病気、本当に厄介ですね。ツレの気分が移るって本当にあるんだよね、自分だけじゃなかったのかとほっとしました。
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スーパーサラリーマンだったツレがある日、突然「死にたい」とつぶやいた。
会社の激務とストレスで、うつ病になってしまったのだ。
明るくがんばりやだったツレが、後ろ向きのがんばれない人間になった。
もう元気だったツレは、戻ってこないの?
病気と闘う夫を愛とユーモアで支える日々を描き、大ベストセラーとなった感動の純愛コミックエッセイ。
鬱病の症状、自殺念慮や普段出来ることが出来なくなる、食欲不振、孤独に耐えられない、自分を責めたり申し訳ないと思ったり、好きな趣味が出来なくなる、テレビが見られないという症状が分かり易く描かれているし、セロトニンの原料になるトリプトファンが入っている大豆製品や卵やバナナから摂取出来る、自分にとって楽な楽しいことだけをする、ダラダラすることを覚えるなど役に立つ知識も参考になるし、作者が失敗しながら連れ添っていく姿は、鬱病の患者を持つ家族にとっても参考になる楽しいコミック・エッセイです。
鬱病になる前の旦那さんは頑固者で神経質だったし、奥さんは旦那さんに頼り過ぎで後ろ向きな考え方だったのが、旦那さんの鬱病を一緒に闘病していく中で成長していくのも、励みになりますね。
堺雅人、宮崎あおい主演で映画化されました。
わかりやすい
うつ病を支える家族の視点で読めたのが良かった。
イラストも、エピソードも、ところどころ笑えるので気楽に読めた。
体調のよい日、悪い日がどうなるのか具体的に知ることもできた。理解できた。
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この本を出版するときの裏話やきっかけが「その後のツレがうつになりまして。」に描かれているのでぜひ併せて読んでほしいです。ツレが自殺未遂をしようとするシーンがありますが、書籍化するときに初めて知ったそうです。
友人にお勧めされて読んでみた
同居人が鬱になりかけで不安だったので思い切って読んでみました。鬱病の事を重く捉えるのではなく、いい意味で軽いというか、深刻すぎずに向き合える本だと思います。鬱病の事を宇宙風邪と言い換えているのが特に印象に残っていて、心の病というより、なんかよくわからん風邪っていう意味合いの方が、不安が和らぎました。結果、読んで良かったです。
よかったです
自分一人じゃないと思える勇気付けられた大切な一冊になりました。
治療が思うように進まない時などうつうつしている時は何度も読みたくなります。
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うつ病と向き合った夫婦を描いたコミックエッセイ。
非常にユニークにユーモラスに描かれており、思わず「プッ」と笑ってしまう場面も多々あるが、それは病気としっかり向き合い昇華してきたからこそ描けるものだと思う。本でこそ笑えるが、実際にこのような状況に陥ると、本当に絶望的な気持ちになるかもしれない。
ただ、この病気を知る上では非常に参考になる作品でもあると感じる。コミックなので一気に読むことができるが、何度でも読み返したい作品。
2回目の購読
私自身、2回目のうつ状態診断となり、また読みたくなりました。前回の時は実本で購読しましたが、今回は電子本で再度購読しました。共感するところも多く、読み終えると、ほっこりした夫婦愛に癒されます。
私も精神疾患を患っています
ここに書かれている事全てが私の事のように感じました。私の場合、鬱から躁が出てきて、現在では双極性感情障害という病名に変わりました。発症して今年で9年になります。やはり支えてくれる人の存在がかなり大きいですね。私も妻に永年支えてもらいました。しかし、残念ながら経済的な理由から離婚になってしまいました。
この本を読まれた方に伝えたい事があります。
この本の最後にも書かれていますが、必ず朝がきます。
真っ暗闇の人生にいる方は、信じられないかもしれませんが、地道にコツコツと生きていれば、徐々に世界が変わっていきます。私の場合、午前中に散歩から始め、ウォーキングをするようになってから劇的に変わってきました。
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エッセイ漫画。
自分自身も11年前(ちょうど30歳になりたての頃)に,中程度のうつ病を発症して,心療内科へ通院していた時期があったのだが,その頃のことを思い出すようなエピソードも散見されて,興味深く読めた。
ひとつのエピソードとして,何もできなくて寝てばかりになるというものが挙げられていたけれども,自分の場合は薬の強い副作用で,とにかく眠気に襲われるので,始終寝ざるを得なかったという方が,実際のところではあったかなーとは思う。
食欲増進の副作用もあったので,とにかく食っちゃ寝生活で,半年ほどの治療期間で,体重がとんでもなく増加したのを覚えている。(まあ元々が痩せすぎなくらいだったので,体重が増えたことでむしろ健康的になってちょうど良かったのだが。)
閑話休題。
この本自体について正直なところを言えば,うつ病になった旦那さん自身は,典型的なうつ病に罹りやすい人の特徴を備えているなあと感じる。
何かにつけてはマトモに受け止めすぎてしまって,深刻に悩んでしまう姿が繰り返し描かれているからだ。
元々はスーパーマンのように強かったと言われているのも,自分の感情を殺して物事を生真面目に受け止めすぎている,生真面目に取り組みすぎていることの裏返しでしかないし,元々はネガティヴだと言っている著者である奥さんの方が,よっぽど自分の感情に素直に生きているので,いざとなったら楽天的で,精神的にもタフだったりする。
旦那さんが布団にこもっては泣いている様子を,ユーモアをもって,まるで飼っているペットに擬えるかのように(笑)カメ扱いをして,笑い飛ばせる精神の持ち主である奥さんが居たからこそ,旦那さんは辛い時期を乗り越えることができたのではないかなと,素直に羨ましく感じられた。
そしてまた,たとえ夫婦ではあっても,適度に客観視して見ることの大切さも感じた。
心配しすぎて過干渉になることもなく,ある程度距離を置いていることによって,旦那さんも自分で行動をするきっかけができたりして,依存状態に陥らずに済んでいるし,奥さんの方も「うつ病がうつる」ことなく,共倒れせずに済んだのだろう。
最後に,漫画読みの観点としては,紙幅の大半を割いている闘病風景のドキュメンタリーよりも,おそらく著者の本来の得意ジャンルは,巻末のオマケにあるような,ほのぼのとした日常系だと思われる。
本編における共感や示唆に富んだエピソードの数々はもちろん素晴らしかったのだが,夫婦の何気ない日常のやり取りを切り取った,ほんわかとしたハートウォーミングなエピソードの方も,もっと多くを読んでみたくなる,魅力に満ちた描きっぷりだった。
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うつ病の症状のことが良くわかる。
マンガという媒体で、多くの人の目に ふれることになるのは良いことだ。
本書を読んでみると、この病気では 憲治することはなく、くり返す様だ。 薬の効果は、どれくらいあるのか? 気になるところだ。
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メンタル系の話し、特にうつ病の話は重苦しい雰囲気になりやすい。このようなことを言ってしまうのは失礼だと承知の上ではあるが、やはり、うつ病をうつ病として描写しなければならないために、全体の色調がどんよりしがちだ。
だが本書はその暗さを打破し、うつ病を終始コミカルに描いている。病気を病気として描きつつ、なおかつ彼らの暮らしを楽しく描いているのだ。
明るいから良い、暗いから悪い、と言った二元論ではないが、本書の明るい雰囲気は、うつ病を知らない人がこの病気を知るための良き本となるであろう。
うつ病と付き合っていくには、おそらく相当な努力が必要なのだと思う。それは本人だけでなく周りの人も同じだ。その点は本書の朗らかさに隠れてしまい見出すのはなかなか難しいが、彼らも、それこそときには「死にたい」と思うような夜を過ごしたはずだ。
心というのは実に厄介だとつくづく思う。通常の外傷とは異なり怪我をしているのが分かりづらい。そうだからこそ手遅れになって命を落としてしまう人もいる。
うつ病は「心の風邪」と言われる。誰もがかかる可能性のある「病」なのだ。決して心の強弱で決まるものではない。もし心の強弱で決まるのなら、そもそも「心」とはいったい何なのだろうか。
そんな正体不明の「風邪」を「宇宙カゼ」と称した著者は素晴らしいユーモアの持ち主だ。読んでいて思わず「おっ!」と声をあげてしまった。
うつ病の原因はいまだによくわかっていないらしい。遺伝的要因とも言われるし、ウイルスが原因とも言われている。後者の方は学術的には否定されているようだが、他にもざまざまな要因が示唆されている。この病気の原因はいまだに喧喧諤諤の渦中なのだ。
心が弱っても誰もが気軽に病院へ行ける社会になればいい。「つらい」と言える社会になればいい。「つらかったね」と言い合える社会になればいい。
そう願いつつ、私は本書を閉じることとする。
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当然知ってはいたんだけど、読んだことも無ければ、映像化を観たことも無かったもの。第三者的知識としては無いこともないんだけど、当時者目線での作品を読みたくて入手。なるほど。目から鱗まではいかないけど、これは、自身も含めた関係者がみんなで共有しておきたい内容。
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何度目かの再読。うつ病になりそうな人のタイプを読むと、僕にほとんど当てはまる。でも予防しようにも予防出来ないしなあ。感情がジェットコースターのように激しく変化するのって想像するだけで疲れる。
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鬱病という病気が、これほどまでに、生活に支障をきたすとは思いもよらなかった。
妻の大きな愛と穏やかに接する様子はとても感慨深く、心温まる作品だった。
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自分は鬱にはならない、そう思っていますが、誰にでもなりうる病気だし、かつ、何とか治るものだと思いました。
でも、ならずに済むならそれに越したことはない。だけど、ならないように思いすぎるのも良くないんだろうな、と思う。結論としては、今を今としてなるべく普通に生きる。しんどい時はしんどいと言えるようにしないとね。
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作者で妻の細川さんがユーモラスに「うつ」を描き、気持ちが前向きになる良いコミックエッセイでした。その後をググり、旦那さんは社会復帰し元気だそうです。きになるので続編もサクッと見たいと思います。
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身近に、最近何人かうつ。受け入れ体制を整えれば、彼らは帰って来ると思ったが、違うとわかった。一旦壊れてしまうのだ。
人間て、壊れるんだ。そして、治るのに1〜1.5年かかってどうにか。ちょっとした不登校との違いがわかった。体重減、涙、震え、同じだ。こんなのがたくさんいるのか❓どういうことなんだろ。
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うつって、誰でもがなりうる病気。きっちりした人の方が自分を許せなくてなることが多いんだとは思うけど。 でも自分でずぼらだと思ってる人もきっとなっても不思議ない。現代の人間関係や仕事を取り巻く状況って、それほど複雑だし激しいから。 私もなっても不思議ない。
その辛い出来事を赤裸々に書いていて、すごくよくわかった。
5年ってほんとに短くない。よく頑張った。
とてもためになった
実際
鬱の人と一緒にいると振り回されます
友人が鬱で、普通モードの時は楽しいのですが
鬱スイッチ入ってる時は、何で傷つけるか分からない
こちらが悪者になってしまうので、辛いです
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パートナーとしての支え方が、根詰めすぎてなくて、すごくいい。誰にでも起こり得ることだったり、波のように去っては戻るような症状だったり、身近に感じられる内容だった。
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ほんと突然来るんです、ウツ病は…
通勤電車に揺られていたら
急にパニック症状で
でもそんなん知らないから余計にパニっくって
そこからもう15年以上
ツレさんの辛さが身に染みた
困るよね
メンタルの病なんて縁のない人からすれば、パートナーが鬱病だなんて真っ暗闇に放られるようなものだろう。
何も分からない中手探りで少しずつ乗り越える姿が懸命。理解者がいることは本当に大事ですね。
うつはつらい
鬱病は本当につらい。
どんなに仕事をしなきゃ、学校へ行かなきゃと思っていても体が動かない。
動かない状態を周りが理解してくれない場合はそれがまた悪循環になり余計体が動かなくなり、そんな自分を本能的に守るために脳も動くことを拒否するようになる。
こんな状況が続くと、趣味などの好きなことも、手をつけようという気も起らなくなっていく。
それが、外へ出ていく機会を余計奪ってしまう。
一番つらいのは、そんな自分を支えてくれる、そばにいてくれる人まで、鬱状態に引き込んでしまうことだ。
そうなってしまうとその間柄が健全に保てず、下手したら生涯にわたって仲たがいを起こしてしまう可能性がある。
本作は、ツレ(夫)が鬱になってしまった女性の奮闘記である。
ときにコミカルに、ときにシリアスに書いているが、とてもキツかっただろう。
本作が書かれたのは、10年以上前だったので、当時よりメンタル系の病気に対する理解は進んだが、それでもうつ病とその家族を取り巻く状況はあまり改善していないし、社会からもあまりいい目で見られていない。
そういう人たちが、社会のあらゆるセーフティーネットからこぼれてしまわないようになってほしい。
Posted by ブクログ
相棒さんの明るい励まし方が好きで、私のお母さんも元気ない時はいつもこうやって接してくれてて、いずれも愛だ〜〜と思った。
だし、やっぱり1人よりも大事なパートナーがいるって心強いし豊かな生活だなと思った。
Posted by ブクログ
本来は重い内容なのに、かわいいイラストとゆるい文章で、読み切ることができた。正直つられて気分がおちこんでしまったが、なんとなく自分を客観視できたような気がする。続編はもう少し明るい話題になることを期待して読もうと思う。
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病院にあって読みました。
読んだのが今でよかったな。
一年前なら卑屈な気持ちでバカにしたかも。笑
うつという病気、状態は人に理解されにくいです。
うつになった人の家族も不安や怒りを感じて、本人を責めたくなってしまって当然だと思う。
実際、うつの人って、見てるとイライラすると思うんですよね。それで、うつだとは思わず、「この人は面倒くさいし、ネガティブなことばかり言うな〜」って思うと思います。
この事は、この作者の夫さんもエッセイとして書いてました。
当の本人からしても、振り返れば「なんであんな事考えてたのかなぁ」とか「当時は怠けてるだけって思ってたたけど、確かにこれは病気だ」とか「最悪の選択しなくてよかった」って思います。
うつになりやすい人には、認知のクセとか、考え方のクセがあって、それを直す(再構築するの方が相応しいかな)には、一度人生を休憩することが必要だと思います。
今後の人生、絶対マシになります。
私の場合は産業医の先生や、主治医の先生などが勧めてくれて、「はぁ?」とか思いながらもリハビリして、今では多くの学びと支えを得ることができました。
簡単だけど、誰でもいいから「大丈夫ですよ」って言ってもらえて、共感してもらうことが一番嬉しいですよね。
今は日々、周りの人に感謝できます。
人を追い詰める人ほど、うつになりにくいパーソナリティなんだよなぁ。自分じゃなくて人を責めるから。(人のせいにして甘えてんですよ。部長。笑)
人が考えてる事はコントロール出来ないし、その人の課題です。
だからあなたは気にしなくていい。
その事を忘れないで、ほどほどにいきましょう。
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うつの生活は大変だと再認識した。
気分の浮き沈みが激しかったり、食欲がなくなったり…自分が漠然と想像していたうつとは違う、新しい発見があったので非常に勉強になった。
ユーモアも交えながら軽いタッチで描かれていたのですらすら読めた。
Posted by ブクログ
2023.10
サクサク読める漫画。私は休みの日は一日中寝れるタイプだけど、そうじゃないアクティブな人間には人生の夏休みでさえ辛いんだなと思った。重すぎずギャグ漫画的な本なので軽く見えちゃうけど実際のところどんな感じなのか気になる。
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うつ病という治すのがなかなか難しい病気を、コミックエッセイとして可愛い絵で明るく描いていてとてもいい作品。ツレの看病は本当に大変だっただろうけど、夫婦の仲良さが滲み出てて癒された。
映画のキャストもぴったりで、改めてイグアナ飼ってるってすごいなと思った。
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ギャグも交えてコミカルに描かれてるけど、うつ病にかかった「ツレ」もそれを支えた作者自身も本当に苦しんだはず。
私自身、うつ病とまではいかないが精神的に落ち込んでしまった時に趣味が楽しめない事がすごく辛かったのを思い出した。
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ツレはクラシック音楽が好きなのか。ボクも少し気になったから聴いてみようかな。読みながら、自分の昔もこうだったなとか照らし合わせて読んだ。病気直後は、病気前の自分と比べて泣くことが多かったけど、今はそういうことはなくなった。きっと今の自分を少しでも受け入れられるようになった証拠だろう。
ツレが最後の方で言う言葉…
「今までは何でも完璧でなくちゃダメだって思って、病気も完璧に治そうと思ってたけど、自分はちょっと調子が悪いくらいが丁度いいんだ」
100点満点なんてない。不調の自分も否定せず生きていきたい。
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下調べが足りず、まさか漫画とは…という感じ。うつ病では無い自分ですら気持ちがサインカーブを描くように浮き沈みするので、きっとうつ病患者はもっといろいろなものに耐えているんだろうと本書を通じて思った。
内容自体は(おそらく意図して)うつ病を軽い描写としている。読み手がうつ病患者やその近辺の者である可能性を考慮して明るさを損なわないような作者の気遣いが感じられて素敵だなと思う。
わたしには分からない世界なので軽々しく感想は述べにくいけどこの本で救われる人がいるといいな、と思った。
Posted by ブクログ
ある日突然鬱になったツレ(夫)と妻の何気ない日常を描いたお話。
専門書のように鬱病の人に対して、「これは言っちゃダメ!」とかこのように接するのがいいと書いてるわけではないですが、どのような症状が出るのか、そのとき妻はどのように対応していたかが描かれていました。
印象に残った言葉は、あとがきの
「私(妻)はそれまで暗い後ろ向きな考え方をするのが楽ちんで好きだったのですが、それは頼れる人がいるからやってしまうこと。自分がしっかりと生きていくためには明るい考え方をして前向きに生きていかなきゃいけない、ということに気付きました。私にとってもツレの病気は財産になったのです」
マイナス思考って引っ張られてしまうし、
一年半も家で闘病生活を支えるって心身ともにきついと思います。
漫画では、楽天的に接する妻の姿が描かれていましたが、意識して楽天的にしている部分も多かったでしょうね。
鬱になったら日常的にできたこと(テレビをみる、外出する等々)ができなくなったり、物事の全てに対して悲観的になったり…
鬱と言っても三者三様なんでしょうが、誰でもなりうる病気だし今後の参考になりました。
Posted by ブクログ
2020.02.22(30min)
映画はみたことあったけど、原作は未読でした。
実際はとても大変だし辛かったと思うのですが、コミカルかつあったかい雰囲気でスルスル読めました。ひと対ひとだから、そりゃ衝突することもあるよなぁ。うつに対して前向きな気持ちも持てます。ツレさんの一言が載っているのも良かったです。
レビューでは、うつ当事者が読むと辛くなるから周囲の人が読むのに留めるべきという意見が見られました。私目線では、むしろ心が軽くなりそうだなと思いましたが、実際にうつ病にかかったことのある人はフラッシュバックしちゃったりするのかな。感情の波がコントロールできないぶん、本人の病気との向き合い方が難しいですね。