あらすじ
「妊娠したかもしれない」その言葉に笑みを浮かべた涼太。しかし、妊娠検査薬の結果はシロ。“選ばれなかった”事実が美都を苦しめる。一方で“選ばれた”麗華は娘を連れ、家を出た。有島はすぐに迎えに行くが――。夫婦2組の関係が崩壊する出口なしのマリッジライフ、第5巻。 さらに、幻の読みきり「スイカにマヨネーズ」も収録! 若手俳優をアラサー女性が拉致…?
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このマンガの怖いところは、なんといっても主人公の美都とその夫・涼太のイカれっぷり。
主人公の美都は、優しい旦那と幸せな結婚生活を送っているにもかかわらず、ひょんなことで再会した初恋の人・有島と、いとも簡単に関係を持ってしまう。しかも、有島が既婚者だと知っても全くひるまず、逆に「私も結婚してるから大丈夫」と笑ってみせる。
ある意味どこまでもピュアで夢見る乙女の美都には、あきれを通り越して清々しさすら感じます。
美都の夫・涼太もすごい。一見地味だけど優しい、人畜無害の良い夫風のくせに、美都の浮気の兆候を感じると態度が一変。
何の躊躇もなく妻の携帯電話のアドレス帳を開き、その日から毎晩、あ行から「有島」の名前を検索する。でも直接は何も言わない。
何も言わないところが、逆に何を考えているかわからず、怖さを増倍させます。
こんなイカれ夫婦だけれど、他人から見たらきっと穏やかで幸せそうな2人なんだろうかと思うと、なんだか身の回りの既婚者カップルたちを素直な心で見れなくなってしまいそうです。
「不倫」とか「束縛」とか、現実味がないなというそこのあなたも、実は今心がドキドキしているあなたも、イカれ夫婦の未来に目が離せなくなること間違いなし!
感情タグBEST3
結婚の中身を考えさせられる
主人公の夫婦と不倫相手の夫婦を見ているとその差にむねが痛くなる。結婚は望んだものか妥協だったか、2人の間に愛や信頼や尊敬が築けていたのか、それまでに描かれていた内容がこの結果の差なのかなぁと考えさせられた。
確かに後読感はよくないかも。
他の方も書いてるけど、スカっ!とはしないかも。そこはこの作家さんの特徴な気はします。でもそれがかえってリアリティがあるかな。
意外と、それぞれの道をめげずに生きていく感があって、希望が持てる終わり方でもあるし。
ドラマが流行りましたが、登場人物の人格がよく練りこまれてて、表現されてて、読みごたえがありますね。
有島くんがおくさんに許しを請うシーン、許される?シーン、私は泣けました。人は間違ってしまうものだし、何が正しいのかもわかんないけど、登場人物はみんな頑張って生きてて。そういう姿には励まされます。
それほどじゃないけど、あなたが羨ましい。
男って・・・
麗華は子供を連れて実家に帰る。
しばらく会いたくないって言ってんのになんで有島はすぐ迎えにに来てんだよ。
どこまでも自分の都合しか考えないやつだな。
お前に選択権はないっつーの。
ぐー
後味悪い~
でも、読み進んでしまう…
巻末に、ドラマ化記念の漫画あり。(作者が描いたものではない)
一年か二年にいっぺん読み返すけど、読後感は悪い、けども読み返すのは、やっぱり面白いから、の一言。
なんかリアルだものね。
Posted by ブクログ
電子書籍で読んでいたものをそろそろ紙で集めようと思い購入。女の恐さと男の情けなさを感じる夫婦、またその反対の夫婦。いずれも反面教師にしたくなる感じだ。多分美都は一人になれないと思う。強がっているけど。
Posted by ブクログ
思い知りたくなる時がある。
あの人が結局、その人のことをどれだけ愛していて、
自分には勝ち目がないんだってことを。
でも、それでも構わないと思って、
自分がどれだけあの人のことを欲しがっているのか、
思い知るんだ。
もやもやする
有島の弱さとずるさ、みつの自分勝手さと執念深さがすごくリアルでぞっとする。麗華の立場だったらたまらないだろうな。読むと毎回もやもやするけど読んでしまう。凄い作者だと思う。