あらすじ
ある夏の午後、ドイツに留学中の瀬部麟一郎と恋人クララの前に突如、奇妙な円盤艇が現れた。中にはポーリーンと名乗る美しき白人女性が一人。二千年後の世界から来たという彼女が語る未来では、日本人が「ヤプー」と呼ばれ、白人の家畜にされているというのだが……。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
世界観が凄過ぎます。異常です。
ヤプー(日本人)、セッチン(肉便器)、ヤープドック(畜人犬)、チンポー(珍棒)etc。
不明です。
何語?何人?時代は?場所は?すべてが??から始まります。
ジャンルもよくわかりません。SF?ファンタジー?エログロ?スカトロ?SM?鬼畜?神の話?
多分全部含まれますし、日本人(家畜人)の扱いがヒドすぎ。
もう、読みながら想像の限界を超えます。「えっ?えっ?どんな姿形?」となります。
だから1巻だけ読んで即座に漫画版を購入。
これが1950年代に連載されていたものとは更に驚き。
でも50年後にこの本を読む人も多分驚くと思う。
Posted by ブクログ
これは、この気持ちはどう言えばいいのか……
どんなに日本が世界で活躍しても、所詮は奴隷以下の家畜として生きている、そう絶望的な気持ちになった。その絶望的な気持ちこそがマゾヒズムの極致であって、この作品の魅力のひとつなのだろうけど。
単純に物語として楽しめる、というレベルは超えている。日本人である主人公、ドイツ人(白人)であるヒロイン。この二人が徐々に、そして決定的に離れていき、主人公がヤプーになるというこの1巻では、同じ日本人としての屈辱的な思いが心を支配する。でもそれでも、いや、それだからこそ、ページをめくらずにはいられなくなる。魔力というよりは怨念に近いものがあった。
日本人である主人公が家畜になっていく様は、序盤で主人公がヒロインに馬をプレゼントするというシーンを思い出すととてもやりきれない。なんという皮肉。
すべてが倒錯するこの作品の世界で、読者はなにを感じればいいのだろう。
Posted by ブクログ
これはびっくり。TikTok?で激ヤバ本(語弊)と紹介されてて、あらすじ読んで、ふーんちょっと読んでみたいかも〜と思っていた矢先に読める機会があったので…設定がきちんとされすぎていて、途中で辞書?みたいなページがめちゃめちゃ入る。読書初心者にはなかなか時間かかる、読むのに ふう、となる 本でした 再編集?されていたみたいで、あとがきで知ったんですけどこの作者さん、結構得体の知れない人物らしく、それにもびっくり どういう原理、理屈で未来人、またはそれを取り巻く環境が成り立っているのか現代の環境を踏まえながら説明しつつ、なるほどそれならできなくもないかーとなる絶妙なポイントで成り立っている(気がする)想像力が貧困なのでこんなに細かく説明してくれてても えっ…つまりどうなってる?と思いながら読みました 瀬部氏、どうなるやらと思いますがすでに人外な施術は終わってしまったのであとはもう未来人に馴染んだクララに家具として扱われるのでしょう…わたしも黄色人種なので気が抜けない←? 初めてこういう本を読んだ なんでもありやなぁ面白かったです