仕事で海外へ赴任するという元カノから子供を預けられた整体師の千石哲。浮気した妻と離婚して子供を引き取った漫画編集者の晴海昌弘。そんなシングルファーザー同士が、あるきっかけから晴海の部屋でルームシェアをしながらそれぞれの子供である愛梨と清一郎と暮らす日々を描いたこの作品。幼稚園に通う愛梨と清一郎は、好き嫌いやわがままを言っては反省して、友達と喧嘩しては仲直りして…と何ともまぁ子供らしくてかわいい子供たちで、その姿を見ているだけでもなんだか癒されます。一方、シングルファーザーである千石と晴海も、子育てを含めた家庭はもちろん、仕事にも自分の親にも悪戦苦闘…とこちらもいい意味でどこにでもいそうな大人たちで、うっかりしていると身につまされたりもします。そんな彼らが、悩んたり迷ったり、他人を助けたり他人に助けられたり、子供たちだけでなく大人たちも成長を見せたりする様子を、家でご飯を作って食べることを通じてとても丁寧に描いているところが私はとても好きです。作中ではお料理シーンもかなり長く描かれているのですが、巻末には作中に出てくる料理のレシピもきっちり載っていて、読み終わるとあれもこれも食べたくなるのにはちょっと困るかもしれません。
そして、本当はご飯より酒の肴のほうが好きなあなた、もしくはこのパパと親父が気になって仕方がないあなたには、スピンアウトである『パパと親父のウチ呑み』も激しくおすすめです!
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愛梨ちゃんも色々な経験をして、優しくたくましくなっているな~と感じました。
新しく入ったバイトの子も、これからが楽しみです。
出会いで人は成長できるんだな~と思いながら読みました。