あらすじ
行き倒れた女騎士を助けたバルド一行。女性が騎士となることに、疑問を覚えるバルドだったが、彼女から魔獣狩りの相談を受け……。死に場所を探す旅路から、生きるための旅路へ――。バルドの冒険は続く。
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老騎士バルド、領主ゴドン、盗賊ジュルチャガに暗殺者ヴェン・ウリル、女騎士ドリアテッサが新たに旅の仲間として加わる。彼らの先には次から次へと事件が現れ、ことごとく鮮やかに切り抜けていく。爽快だぜ。辺境防御の騎士たちや緑の亜人もここへ加わり、彼らとも熱き厚誼を結ぶ。熱いぜ。ドリアテッサとヴェン・ウリル改めカーズ・ローエンとの剣士の訓練、ジョグ・ウォードとの戦い、ゴドンの領地での攻防、どれもこれもいいぜいいぜ。最後の宴で領民たちにバルトとの旅を熱く語るゴドンもいいぜ。「ううむ、バルト殿の周りではおもしろいことばかり起こるのう。わしも旅に同行したいくらいじゃ」と語るリンツ伯には然り。気持ちのいい奴や美味しい食べ物がいっぱい集まって来るしね。人徳、そして食徳!
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老騎士バルド、さらに同行者も増え、活躍も大掛かりになっていくが、バルドはいたって平常モードなところと、プライオリティは美味しいものというところが可愛らしい。そう、可愛らしい人柄が覗いて好ましい。そして、顔に出さずともまだ枯れきっていない部分も見せてくれる。女騎士ドリアテッサから始まる道中、ヴェンが養子になるシーンは嬉しくて泣けた。エングダル絡みの話ではゾイの部族が先日読んだレンジャーの弟子ででてくる、スカンディア族を思い出させる。そう、世界観がアラルエン戦記によく似て、ウィルの師ホールトとバルドが似たキャラなんやねぇ。好きな系統だということですな。
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絵も内容も味わい深く、レベルの高い作品。
老騎士バルドと仲間の旅の道中。老騎士の他にも超絶剣技を誇るカーズもいて、さらには美女も登場。
今回も道中の食事風景は秀逸。いかにも美味しそうで、この作者の描写力には花丸を付けたい。
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死出の旅から生き抜く旅へ
相変わらずの飯テロ級架空グルメから
老騎士と一行の無双な戦いっぷり、女騎士の一途な思いに
豪快領主のまっすぐな人柄、寡黙な男の再生の物語等々
読みどころの事欠かない良作です。
さらに面白くなっていきそうな続巻が楽しみですが
1年ほど先とか……何度も読み返して待つとしましょう。
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気ままな一人旅から旅の面子が増えた第二巻。辺境の老騎士のささやかな人生が大きな流れに合流し物語がうねり走り出す。亜人たちとの交流もドリアテッサとの出会いもその流れを推し進める力になるが、各話ごとに入る美味いものに歯噛みするのは一巻目と変わらず。全部食べたい。
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引退した老騎士が主人公の異世界グルメ・エピック・ファンタジー第二弾!
前回は「死に場所を探す旅」で、あてどもない旅路の先で土地土地のグルメを気ままに楽しむ旅でしたが、ここから「生きる旅」。旅の仲間も増え、目的地も定まり、グルメからエピックのほうへ比重が傾きます。なので、グルメ描写はちょっと少な目。
その分、増えた登場人物が大いに活躍します。
特にジュルチャガとヴェン・ウリル。最後の章では、ゴドンの領主としての手腕も見逃せません。
目的のある旅で常にあちらこちらへ駆けまわる場面の多い中で、滝壺のそばで修業をしつつのんびり過ごす場面は、この巻では貴重ななごみの場面で、特に好きなところです。
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二巻は仲間が集い、思いを交わし、別れを告げる物語である。
語るべきことはあまりない。一巻ですでに、ネット小説では頭一つ抜けた作品だと思っていたが、その評価を修正したい。これは隔絶していると言ってよい。
文句なしの星五つ。おかしみあり、波乱あり、胸が熱くなる交情ありの名作であるが、惜しむらくは次が来年の冬まで飛ぶらしい件だろう。
完結したと聞くネット版に手が伸びそうになる。困ったものだが、そこはグッと我慢することにして、楽しみに待つことにしよう。
まあ、おっさんにとって、一年はさほど長くはないのだから、待てるだろう。が、若人には殺生な間であるとも思う。
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第二巻は主人公バルドだけでなく、彼を取り巻く人々の魅力もたくさん伝わってくる内容でした。(バルドのそばにいるから魅力的になれる感もありますが。)食レポも最高です‼️未知の食材を使った未知の料理なのに、食べたくなるのは、文章のすごさと、私の食いしん坊のすごさとの合わせ技?
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鳥系の肉料理の描写が、ホント容赦ない。(^^;) 読んでると、お腹がすく!
それはそれとして、ゴドン帰還の際の大宴会で語られるバルドの人柄だの功績だのは、実際に傍目そうだと思うし――それが、バルドの自然な行動から生じてるあたり、彼がこれまでの歳月を確実に自分のものとして生きてきた証なのだろうと感じた。
この巻では、前の巻よりもさらに濃い出会いと別れが描かれていたが、また次巻での再会が楽しみです。
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食事のシーンが相変わらずおいしそう。
サブタイトルにある、旅の途中の森での話があとになってしみてくる感じです。
ちゃんと中性ファンタジーになっているので、美食ものだけだとちょっとという人にも勧められるかと。
Posted by ブクログ
やはり、お腹が空きます…!
第三部はドリアテッサと、カーズの騎士の宣誓が素敵。カーズはそうとう重そうな過去がありそうだけど、バルドと会えて本当に良かったなぁと思います。
第四部のゴドンが仕置きを言い渡すシーン。普段はお調子者ぽい雰囲気のゴドンの、揺るぎない領主のさまは格好よかったです。
とりあえずジュルチャガがハイスペック過ぎませんか。いいぞもっとやれ。