あらすじ
●主な登場人物/名越進(34歳。新宿の車上生活者だが、かつては外資系エリート銀行員だった。頭蓋骨に穴を開ける手術を受けて以来、左目に変なモノ=ホムンクルスが映るように)、伊藤学(22歳。名越に「頭蓋骨に穴を開ける手術」を施した医大生で、金持ちのボンボン)
●あらすじ/自身の歪みと向き合う覚悟を決めた名越は、自らを人体実験の被験者に選んだ伊藤もまた、身体を変えないことで歪みを抱えていると確信。彼に女性の化粧を施し、カツラをつけ、女物の服をまとわせて、高級ホテルのレストランへと連れて行く。最初は周囲の目を気にする伊藤だったが、徐々に女として整い始め…?
●本巻の特徴/名越と伊藤のレストランでの“最終対決”。本来の自分を取り戻していく伊藤に対し、名越は整形前の顔も記憶も思い出せないまま。彼は整形で失った“生の実感”を取り戻せるのか…!?
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Posted by ブクログ
あらすじ(Wikipedia)より
一流ホテルとホームレスが溢れる公園の狭間でカーホームレスをしていた名越は、
医学生である伊藤に出会い、報酬70万円を条件に第六感が芽生えるという
トレパネーションという頭蓋骨の穴を開ける手術を受けることになった。
その手術以降名越は右目を瞑って左目で人間を見ると、異様な形に見えるようになった。
伊藤によると「他人の深層心理が、現実のようにイメージ化されて見えているのではないか」という。
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主人公、名越はトラパネーションという手術により
今まで見えなかった、人の心の闇の形が見えるようになってしまう
そこで出会う、ホムンクルスな人たちとの出会い
心の闇を取り払っていく、そんな中自分との心の闇とも
対峙していく様の表現力が面白く、見ていてあきさせない。
ホムンクルスとして見える人そのものは
不気味でユーモラス、そして化け物染みていて深い。
これからの主人公は人の心の傷と関わる事で
自分がどう変わっていくのか非常に楽しみな作品。