あらすじ
隣国・尾張では信長の父、織田信秀の力がもはや無視できないものになっていた。美濃征伐にでた清康であったが、叛逆ありという凶報が入り、戦わずして退却することを決める。しかし陣中にいるところを、乱心した家臣の息子に斬られ、命を落すことに。主君亡き後、残された嗣子を巡り様々な思惑が錯綜する中、織田、今川も三河攻略にのりだす。大久保、本多ら忠臣たちの活躍を描く第二巻。
...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント /
※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
野田菅沼家では、新八郎定則が名を嫡子の定村(さだすえ)に継がせ、不春と号するようになる。岡崎松平家では清康が横死し、広忠がその跡を継ぐ。
「月に盈ち欠けはあるが、やはり月はあれだと指さねばならぬ」菅沼家が、苦難のさなかにある岡崎松平への義を貫くことを決める場面は、抑えた筆致が続くだけに、一幅の絵のように美しく浮き上がってみえる。