【感想・ネタバレ】太公望(下)のレビュー

あらすじ

ひとを神々に贄(にえ)として捧げる、そんないまわしい時代は去らしめねばならぬ。諸侯の協力を得て、周公を獄から救いだした望(ぼう)は、さらに機略を尽し周召同盟を成立させる。ここに叛意はととのった、宿望の日である。決戦の朝、望の号令が牧野に響きわたった――。未到の時空の光と風を甦らせる宮城谷文学の金字塔、完結篇!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いよいよ最終巻。
本当に読み終わるのが惜しかった。そして読み終えた今は、とても寂しい。
このどっしり三冊、充実してます。

結局復讐だけではないんですよ。
誰かを助けたいとか、不平等のない世界にしたいとか、そのために旧弊はいらぬと、だから(恨みもあるせよ)王を倒さなくてはならなかった。
つ、続きほしい…!
斉に封ぜられた太公望のその後が知りたい…。(宮城谷さんの語りで)

下巻で登場して一気に私の心を奪った召公セキ。(漢字でない…)
太公望より一回りぐらい若い(設定の)ようですが、とても男気があってかっこいいのです。さすが。
さて牧野の戦いで周が商を破り、天下を獲ると、すぐに武王が崩御してしまい、早速の危機。やっぱどこの時代も国も、王朝が変わってすぐが危ないんですね。この危機を乗り越えた太公望は自分の舅がいる国の近くに邦をもらいます。そして師匠に出会うところでこの物語は終わる。
未来のある終わり方。
でももっと読んでいたかった…。本当にこの物語はいい。
理想を追い求める男子に読んで欲しい。おしゃれとかじゃないけど、かっこいいんだぜ!
歴史好きなおじさんだけに読ませとくには本当に惜しい。脇役まで血が通った、かっこいいお話。相変わらずすてき。

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2013年07月19日

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