あらすじ
おかえりの声を、聞きたかった。ただいまを、きちんと、言いたかった。バターケーキを、食べたかった。それらの願いは、すべて叶った。帰るべき場所へ帰り、逢いたかった人に逢えた。だから。約束は尽きて。追いついてきた終末は、背後から静かに、少女の肩に手をかける。「ごめん。わたし、もう、絶対に、幸せになんてなれないんだ。だって、気づいちゃったから。わたし、とっくに――」
青年教官と少女妖精の、儚く輝いた日々。第3幕。
【電子版特典】として、文庫未収録の短編「眠れない夜を貴方と共に」「一つの問いと四つの答え」を収録!
感情タグBEST3
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「気づいちゃった」で納得は……
粉末純化銀の反応が陰性となったクトリ、黄金妖精ではなくなった可能性が高く、遺跡兵装である聖剣に直接触れることを止められる状況となり…
妖精兵として立場を失いながらも…、己の人格と記憶を徐々に失いながらも…、(愛人嫌疑の掛かる)秘書官として地上への救出作戦にヴィレムと同行することになるクトリ。
武勲を立てたい指揮官の不用意な行動で起こる危機、少なくない犠牲を払いながら『六番目の獣』を振り切り上昇しようとするプランタギネスタ、そんな中で地上に落ちていくネフレン・ヴィレム・クトリ達は…
地下で出会った氷棺姫がクトリに与えた影響は何だったのか…?
人格を失ったクトリはどうなるのか…?
アルマリアって…?
次巻が非常に気になる終わり方でした。