あらすじ
ジントとラフィールを乗せた軽武装貨客船〈ボークビルシュ〉は、一路ハイド星系めざし平面宇宙を航行していた。敵艦隊の撤退により帝国領に復帰したハイド星系を、ジントが伯爵として正式に統治するためだ。一方、襲撃艦によって構成された第一蹂躙戦隊もまた、戦技演習のためハイド星系へと向かっていたが……
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Posted by ブクログ
この巻では、主人公が完全に故郷と決別する話が描かれる。
二つの種族の狭間で、「自分は一体何者なんだろう」と自問し続けた、主人公の出した答え。
それがとても美しい一文で描かれている。
同時進行で展開する戦闘も、迫力の描写。
このシリーズは、数々の名台詞がちりばめられているので、目が離せません。
Posted by ブクログ
ジントが完全に伯爵になったのはこの瞬間ではなかろうか?
個人的にはもっと政治的な駆け引きを楽しみたかったところだが、可もなく不可もなく、バランスが取れた巻であったように思える。とか、書きながらも内容を忘れ始めているのだよ。ワトスン君。
Posted by ブクログ
シリーズはハイド星系の征服から始まったのだから、この巻は本当の意味で一段落だったかな。戦記の主題である戦争はまだまだ続くけど。
ストーリー的には今までで一番こじんまりしていたが、さすがに物語の回し方が上手い。
多視点で回しているが、それぞれのシーンの密度と量が程よく、一つの事態へそれぞれ(の視点)が向かっていく流れは素晴らしいの一言。本来は好まない方式だが、ここまで読ませてくれるなら、文句の出ようもない。
しかし、本当に面白かったな。
ギャグというよりかはユーモアと言うべきか、掛け合いの上手さは稀有なものだと再認識させられた。
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
ジントとラフィールを乗せた軽武装貨客船“ボークビルシュ”は、一路ハイド星系めざし平面宇宙を航行していた。“三カ国連合”艦隊の撤退により帝国領に復帰したハイド星系を、ジントが伯爵として正式に統治するためだ。だが、故郷である惑星マーティンの領民政府は、頑強に帝国への帰属を拒んでいた。一方、新たな艦種―襲撃艦によって構成された第一蹂躙戦隊もまた、戦技演習のためハイド星系へと向かっていたが…。
Posted by ブクログ
ジントとラフィールは一路、ハイド星系を目指していた。
敵艦隊の撤退により帝国領に復帰したハイド星系をジントが伯爵として正式に統治する為だ。
だが、故郷である惑星マーティンの領民政府は、頑強に帝国への帰属を拒んでいた。
一方、新たに構成された艦隊もまた、戦技演習の為、ハイド星系を目指していたが……。
すれ違った家族の絆が涙を誘う、スペースオペラ第三幕、ここに開幕!!
Posted by ブクログ
他者への思いやりを示すことは、猫の美徳に含まれない。(p.10)
〔内容〕巡察艦ボークビルシュは武装解除しそのままハイド伯爵城館となる予定/ジントはハイド伯爵として領地を管理しなければならないが故郷マーティンは相変わらずアーヴに敵意を抱いており簡単にはいかない。どうすればいい?/休暇中のラフィールはとりあえずいっしょに来ている/新艦種による新部隊の演習がハイド伯爵領で行われる。そのとき惑星マーティンは?/ジントとラフィールは別れるのか?/ディアーホはどうなる?
〔感想〕相変わらず会話が楽しいということはキャラが楽しい。