【感想・ネタバレ】ワイルド・ソウル(下)のレビュー

あらすじ

俺たちの呪われた運命に、ケリをつけてやる――。日本政府に対するケイたちの痛快な復讐劇が始まった! 外務省襲撃を目撃した記者、貴子は、報道者としてのモラルと、彼らの計画への共感との板ばさみに苦悩。一方ケイと松尾は、移民政策の当時の責任者を人質にし、政府にある要求をつきつける。痛恨の歴史を、スピード感と熱気溢れる極上のドラマに昇華させた、史上初三冠受賞の名作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

すごかった。めちゃめちゃ面白かった。
ケイと松尾の復讐で終わるだけに過ぎず、その後の二人の命がけのそれぞれの戦いがあったり、貴子が成功した後のあっけなさもあり。解説も良かった。

とても面白かったなあ

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2025年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

目がしばしばする( ¯꒳​¯ )ᐝ一気に読み切った。

政府への復讐、、

でも人を殺めない。目的はそこでは無い。

綿密な計画が進んで行くスリルさ。

衛藤、松尾、山本、ケイ、それぞれの決意が1つになり信頼を生みここまでやれてしまう。

そんな中でのケイと貴子の計画外の動きがちょっとしたスパイスだけでは無く実は重要なストーリー展開の芯にもなる設定。

ケイと貴子、魅力的やった。
山本、、、切ないなぁ、、、
松尾、どこかで幸せになれたかなぁ、、、

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2022年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結果的に、ハッピーエンドで良かった。

衛藤、ケイ、松尾、山本達の願いは、日本政府(外務省)に過去の非を認めさせることだった。
結果として、総理大臣は会見で非を認める発言をした。

+αとして、以下成果もあった。
・日本国民に、過去の政府の過ちを伝える事ができた。
・当時の役人に復讐することもできた
・捕まらず逃亡もできた(山本は亡くなったが)
・日系移民達の裁判に今後有利に働く?
・精神面で自由になった

内容の衝撃は上巻に纏められてた気がするので、下巻での感想は意外にないなぁ。

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2021年06月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

下巻では、それぞれの過去と向き合う四人の男たちが、自らの意志で生きる道を選ぶ。復讐を終え、移民時代のしがらみから解き放たれた男達が、そこから先の「尊厳」を取り戻す、静かな闘いだ。印象的だったのは、山本と松尾。
山本は逃亡中に意識を失い、半身麻痺のまま病院で目を覚ました彼は、仲間を売ることなく、自ら命を絶つことを選ぶ。その決断は単なる罪滅ぼしではない。過去に縛られ続けた自分からようやく解放され、「自分のために生きた」と言える一瞬の自由を味わいたかったのだ。死の間際にして初めて“自分”を取り戻す姿が、痛ましくも美しい。
そして、本作で最も鮮烈なのが、松尾の結末だ。裏切りを悟った仲間と車に乗り込んだ彼は、首都高を時速300キロで爆走し、そのまま京浜大橋から車ごと空へと跳躍する。法定速度を超えて夜の高速を走るという彼の奇行は、自由を知らずに育った松尾自身の生き方を象徴していた。既定のコースしか走れなかった男が、最後に道を逸れて宙を舞うことで、これまでの自分を破壊し、新たな“自由を手に入れる。解放の物語として鮮烈な印象を残した。 下巻は、理不尽な歴史に翻弄された男たちが、自らの意思で運命に決着をつける物語。 どんな形であれ、彼らの進んだ道には確かな自由があった。

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2025年05月06日

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