あらすじ
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パリのどまん中で私立探偵社を開業したバーネットは、実はルパンだった。難事件を次つぎに解明していくユーモア探偵小説。
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Posted by ブクログ
ルパンが、バーネット探偵社をやっていた頃の話。
相談、調査が無料で、どうやって金儲けしているのか。
相談者(コンサルタント)の仕事の仕方の基本が分かる。
相手の弱みにつけ込むのではなく、
あくまでも問題を除去することによって稼ぐ。
うまい。
調査は無料なのに、なぜ商売が成り立つのか。
世の中の仕組みの中で、不正、公開できないもの、公開できないこと、
をお金に換える巧みな技を知ることができる。
用意周到な準備や、準備のために必要な情報をどうやって正確に知ることができるのだろう。
本書では、怪盗はバーネットといい、警部はベジュー。
2人の掛け合い漫才のような振舞いに、喝采したくなったり、事件の性質から少し心が暗くなったりもする。
ルブランの傑作のひとつだと思う。