あらすじ
外務省の要請でベトナムの若手画家を発掘するためハノイを訪れた大島(おおしま)と、画廊回りをすることになった公とホア。なかなかピンとくる絵が見つからないなか、偶然見つけた一枚の絵に魅せられた大島。だが、その絵の作者こそ、ホアが別れた夫・イエンだった!! スランプに陥り描く意欲を失っていたイエン、そして料理人になる厳しさから逃げ出したホアの弟・ズンの壁を乗り越えるヒントになればと、公はある料理を作るのだったが――!?
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Posted by ブクログ
この作品は「美味しんぼ」形式と言えば良いのか、料理で外交上の問題をクリアするという、料理の力を賛美する内容になっている。とは言っても、外交の相手の精神的なわだかまりを解きフラットな気持ちにさせるだけではあるが。妻帯者の主人公と通訳のベトナム女性のラブコメ的な展開もありつつ、外交官の内実を少しだけ垣間見れる作品になっている。スノビッシュな世界で相手や上司の顔を立てつつ目的を達するという難儀な役割を主人公は料理への愛情を持ちつつマイペースにこなしていく