【感想・ネタバレ】新・人間革命9のレビュー

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感動の連続です!

2020年09月01日

誰も置き去りにしない。
世界中の全ての人を本当の幸福に。その為の祈り。行動。対話。感動の連続でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年03月17日

第9巻では、1964年(昭和39年)の広布の進展を知ることができる。

1964年は、10月には東京オリンピックが開催され、その開催に先立ち、東京モノレールが開通し、地下鉄日比谷線が全線開通し、また東海道新幹線も開通するなど、交通インフラが一気に整備された年である。また同様に、ホテルニューオータニや...続きを読むプリンスホテル等、ホテルの開業も目覚ましく、この東京オリンピックを契機として、日本の経済成長が最も著しく進んだ年に当たるのではないだろうか。

そのような華々しい時代にあって、地道に、着実に、未来への布石を一歩、一歩打ち続ける組織がある。周りの華々しさとは対照的かもしれないが、その着実な布石は、その意義や価値を考えた場合に、むしろ輝かしく思える。

この第9巻は、次の4つの章から構成されている。
「新時代」「鳳雛」「光彩」「衆望」

これまでの巻でもそうだが、主人公山本伸一の行動は、地道ではあるけれども、その勢いは凄まじい。この時期の日本の高度成長の勢いもすごいと実感するが、その勢いに勝るとも劣らない勢いを感じる。

マクロの視点、ミクロの視点を駆使しつつ、国外にも国内にも、また社会にも一人の個人にも真剣な眼差しを向け、一刻をもムダにしない真剣さが描かれている。

「新時代」の章では、オーストラリア、セイロン(スリランカ)、インドの三カ国を訪問する。帰国後、インドの独立運動の指導者ネルーの訃報に接し、次のネルーの言葉を引用されている。偉大な指導者の共通の思いが込められているからだと思う。

”人のために働いて、働いて、眠れぬ夜を何日過ごすかが大切だ”

「鳳雛」の章では、未来の人材である高等部、中等部、少年部の結成について綴られている。高校生のことを「鳳雛=鳳凰のヒナ」と呼んだ。何十年先に視点があり、未来の人材こそ尊敬しようという視点だ。この視点こそ偉大な指導者の視点なのだなと感じる。

少年部~高等部とくれば、学生部。「光彩」で信仰を始めたばかりの学生が「信心をする目的とは何でしょうか」と問う場面がある。その一つの答えが記されている。

「個人に即していえば、一生成仏です。それは、自分自身の永遠に崩れることのない、絶対的幸福境涯を築くことです。もっとわかりやすく言えば、何があっても負けない自分をつくりあげていくことです。人間革命です。しかし、それだけではありません。仏法者の使命という観点からいえば、広宣流布ということです。広宣流布というのは、人びとに正しい仏法を教えて、みんなを幸福にしていくことです。人類の平和を築き上げることです。」

「衆望」・・・民衆が望むこと。高度経済成長を遂げる日本において、見えないところに民衆が置き去りにされている部分がある。当時は、現在ほど「福祉」という言葉は注目されていなかった。まさに衆望に応える政治を実現していくための布石が描かれている。

そして、主人公山本伸一が、師・戸田城聖のことを書き残そうと決意した「人間革命」を、戦争による惨劇の舞台となった沖縄の地で、執筆を開始されたことが綴られている。

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