あらすじ
ワインバー・ビクセンを訪れた島耕作は、チャコママの異変に気がついた。共同出資者であるワイン評論家ロバート・ベイカーともどもヘロイン漬けにされていたのだ。早期の対応でチャコを救った島は、上海の黒社会に生きる劉燕生の存在を知る。劉のせいで父を廃人に追い込まれたという秘書・楊春華とともに、島は上海の闇に挑み始める!!
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憧れ
島耕作シリーズを読んでいると大企業に勤めて出世街頭を進むエリートサラリーマンに憧れてしまいますね!女性に好かれる事が何より羨ましいです。会社というところを楽しんでいますね?
Posted by ブクログ
島耕作を読んでいると、その時代の背景が結構説明されていて興味深いと思う。
上海に赴任した島耕作だが、なかなか厳しい戦いが待っていそうだ。柳燕生は避けて通れない難所になるか。かつてワインで活躍したロバート・ベイカーでさえも中国での経営では柳に負けてしまった。チャコママが助かったのにはホッとしたが。
しかし、頼もしい部下がついてくれたようで、これから柳との対決が楽しみになって来た。今後の展開が見たい。
感動します。最初は主人公に感情移入できなかったんですけどラストに近づくにつれて謎が解明されてきて引き込まれます。島さん始め登場人物が魅力的 中国人のビジネス観とかも勉強になるし はまります 順調に出世して なぜか周りに美女がいて こんなラッキー現実にない とわかっちゃいるけど 憧れます。今まで、あまり興味がなかったけど、見てみたら、ハマってしまいました。 ヤング、課長、取締役、全て大好きです 何度見ても面白いし、きっと、人生の勉強にもなると思う。
Posted by ブクログ
上海で暮らし始めた耕作は徐々に現地での生活にも慣れ中国の実情をおぼろげながらも掴み始めた。それは多くの日本人が10年後20年後まで気づく事が出来なかった残酷な現実である。ようやく目下2019年の現在では当たり前の認識として受け入れられつつあるが(というよりなし崩し的に受け入れざるを得なかった方が正しいが)日本はこのままゆっくりと衰退に向かって行くという現実である。この時期にそれに気づいていた耕作と弘兼先生の慧眼は流石だが、ここからどんな日本になっていくのだろうか。おそらくこのまま日本は観光立国を目指し外国人を受け入れ、徐々にその外圧に押される形で日本としての個性を変貌させつつ折衷しながら新たな精神面での、また文化面での最高峰なものを生み出すフロンティア国家を目指すのではないか。世界の行先のキャスティングボードを握る哲人国家を。だが実際は衰退の一途を辿るかも知れない。悲観的に過ぎるかも知れないがそれ以上の悲惨な現実がやって来るかも知れない。歴史上日本が中国を上回っていたのは直近の200年間だけである。あとはうまく付き合っていくしかないだろう。それはともかく本編ではなんとあのチャコがヘロインの魔の手に捕まってしまった。賢い人でも一度ハマると抜け出すのは難しいらしい。なんと恐ろしいのか。そしてまだまだ闇社会が蔓延っている中国の現実。日本を同じようなシン・シティやゴッサムシティにしてはならない。