【感想・ネタバレ】昭和天皇 第七部 独立回復(完結篇)のレビュー

あらすじ

彼の人は「生前退位」を考えていた!
「私は退位したいと思う。どう思うか」
A級戦犯が処刑された昭和23年12月23日、侍従長へこう尋ねられた。

昭和天皇―彼の人―の視座を借りて、ルーズベルト、ヒトラー、スターリン、蒋介石、マッカーサー、ムッソリーニ、毛沢東といった現代史のメインプレイヤーから、戦陣に赴き、生還を期しながら斃れていった人たち、市井にひっそりとつましく生きている人々にいたるまでの膨大な人物と、事件を包含しつつ、昭和という時代を背景としたドラマを描く大作がついに完結。

第7巻では、昭和20年8月16日から、サンフランシスコ講和条約の批准書に署名した昭和26年11月19日までの、敗戦から立ち上が昭和天皇と国民を描く。

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Posted by ブクログ

彼の人は、東京裁判が開廷した後、精神的に頗る不安定になった。大声で独り言を言いながら、深夜、廊下を長時間行きつ戻りつした。「東條たちは私の身代わりとして死んでくれたのだ。私は退位したいと思う」「御上がご苦痛だと思し召す道を選ばれては如何でしょう。嫌な事、辛い道を」

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2023年12月16日

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