あらすじ
日本でいちばん格好いいといわれている男・白洲次郎。明治35年に兵庫県で生まれ、英国へ留学。戦後、吉田茂の側近として日本国憲法制定の現場に立会い大きく関与した。しかし、彼は表舞台には立たずに、在野精神というダンディズムを貫き通すのであった。初めて知る方にもお勧めの白洲次郎評伝決定版。(講談社文庫)
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面白かった
上巻が若い頃の写真、下巻が活動中の写真。
下巻の方がカッコいいですね。
めちゃくちゃお金持ちの家に生まれて、
それゆえ留学できて、でも父親の破産で留学を切り上げて帰国して、借金あるから
がむしゃらに働いて、村田簿記とかで勉強もして、奥さんと出会って、
歳が離れているけど朋友と呼んでいいかもしれない吉田茂と出会って、
バリバリ仕事して、いい歳こいても殴り合いの喧嘩とかして、
でも奥さんとか家庭内は円満で、奥さんも随筆家とかでヤンチャな人みたいだったけど、
仲が良くて、車の運転とかもヤンチャで、年取ったらうるせえジジイになって、
ぽっくり亡くなった方みたいです。
小気味良い、かっこいい、筋を通す生き方に憧れますが、
事なかれ主義、なあなあやあやあ系の生き方してきたので、
ちょっと無理ですね。
小林秀雄とのやり取りがもう少し読みたかったですが、
その辺が残念。
あの人も頭の良い人でしたからね。
小林さん曰く、自分は秀才、次郎さんは天才だそうですが、
段取り半分を地で行くことの進め方で、用意周到な感じなので、
少し違う気がする。強いて言うなら気づきの天才。
お好みで。
Posted by ブクログ
下巻が特に面白かった。
敗戦〜占領中〜日本独立の時の、米国側(マッカーサー・民政局・米政府)と日本側(吉田茂・白洲次郎・官僚)の駆け引きに惹き込まれた。米国側同士や日本側同士でひと悶着あるのも、人間らしくて好き。
日本に、米軍基地無しでの独立の道もあったことは初めて知った。
Posted by ブクログ
長谷部の『心を整える』に出てきてて、本田も読んでいたということで興味が湧いて読んでみた。
マッカーサーを怒鳴りつけたエピソードが一番印象に残った。
誇りを持ち、自分の考えをはっきり伝えられるところが凄い。
憲法が駆け引きでこんなドタバタして創られたものとは知らず、敗北を感じた。
Posted by ブクログ
白洲次郎の生い立ちから敗戦、日本国制定まで。白洲正子自伝でもそうでしたが、登場人物が大物過ぎて…。
小田急の鶴川にあり一般公開されている、白洲家の旧居、武相荘(ぶあいそう)にもそのうち行かねば。