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ファンタジー越しの日常とロマン
今回もステキなお話でした。どのお話にもファンタジーというフィルター越しに見る日常とロマンがキラキラと輝いています。今回は特に日常に漂う何気無さが描かれていて、ついまったりとした気持ちになってしました。最後の前後編のお話は多分全ての人が共感して読める優しいお話ではないでしょうか。予定のない休日、寝起きまなこで新聞を取りに行き、それを読みながら湯が沸くのを待つ。背後の窓から朝日が差し込みミコチを優しく照らす。その光のコントラストが部屋の中を満たす柔らかな空気を際立たせる。ありふれた日常ですが、切り取って見てみるとそれは特別な瞬間になって、自分の生活もそういった視線で見れると普段の生活がちょっと楽しくなるかもしれません。
親しい相手と普段とは違う環境になった時に急に緊張しちゃったり、こだわりを持った親しい相手に贈り物を贈る側のドキドキだったり、そんな人間味を感じさせる、そんな巻でした。
毎度のこと感心してしまうのが世界観のディティールの繊細さです。ちょっとした物にも全て名前やいわれがあり、使用法や製法などの話が自然散りばめられていて、それを語るキャラクター達、本当にこの世界がどこかに存在しているのではと思ってします。
是非この巻をを読んでリラックスしてはいかがでしょうか?