【感想・ネタバレ】会長 島耕作(12)のレビュー

あらすじ

日本を代表する電機メーカー・テコットの会長となった島耕作は、電機業界のみならず、素粒子物理学の世界にも目を向ける。この分野で数多くのノーベル賞受賞者を輩出してきた日本には、最先端の巨大加速器「国際リニアコライダー」(ILC)の建設を誘致する動きがあった。島が聞くところによると、その実験装置によって、宇宙担当の謎、新しい粒子の存在、なぜ生命体や物質が存在するのかがわかるという。誘致先は岩手県。誘致が決定すれば、その地に国際的な研究者とその家族、関係する業者が集う一つの街ができる。問題は予算、コンセンサス、他分野の学者たちの理解を得られるか。うまくいかなければ、中国に建設地が流れるかもしれない――日本の未来のため、島が動き出す。シリーズ36周年を迎え、今も愛される国民的サラリーマン・サーガの最新刊は「理系」です!

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Posted by ブクログ

おお、島耕作シリーズにILCが登場! 今までも技術的な話はあったと思うが、こうした素粒子物理のような基礎科学は初めてではなかろうか。三舞代議士の振る舞いが、なかなか強烈な政治家への皮肉になっているような...。
課長時代に京都へ出張していた頃の短編も収録されている。

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2019年12月29日

ネタバレ 購入済み

ILC

今回はILC(国際リニアコライダー)について。
科学分野の説明が多く読むのが大変だったが賢くなった感じ。
要は、東京五輪、大阪万博に続く国家プロジェクトを誘致したいということ。
一般人にはわかりにくく、政治的な旨味も少ないためこの程度の認知度なのだろう。
島耕作で取り上げて少しは知名度があがったのではないか。
学者の世界では、やはり既得権益を持つ学術会議が反対。こちらも残念。
五輪のようなお祭りで負の遺産を建てまくる予算は合っても長期的研究に投じる予算がないとは。
大局観をもって政治、経済、学問の世界が動いてくれるといいですね。

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2021年01月16日

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