あらすじ
名取裕子主演でテレビドラマ化された現代人の病巣をえぐる問題作!
あの人の残り香が忘れられない!
峰岸 信明/剣名 舞(シナリオ)のゴールデンコンビが放つ不朽の名作!
あなたの周りにもある現代病の憂鬱……
毎日、新聞やテレビなどマスコミをにぎわす病める事件の数々……
人間の欲望など心奥を診る心療科専門医師・女医レイカが闇に迫る!
まさに病める日本にメスを入れた、現代だからこそ、是非読んでおきたい心の奥底を揺るがす、感動のサスペンス・ドラマ!
心の闇の声を聞け!!
目次
Karte1 死へのダイブ
Karte2 殺意の棋譜
Karte3 媚香の女
Karte4 白雪姫の真実
Karte5 旅立ちの時
Karte6 囚われの異邦人
Karte7 手負いの野獣
Karte8 手首の傷
感情タグBEST3
児童虐待
・「あなた、まだ子供もいないんでしょ?それで何がわかるっていうの?」
・児童虐待には、身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、ネグレクト(保護の怠慢ないし拒否)がある。
児童虐待は再発率や死亡率の高い《疾患》なのだ。
・「しつけ」と「折檻」は違う。一方的な虐待は、子供の心身の発達を遅らせ、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などを引き起こす。
・家事、子育てからストレスをため込んで、発作的に暴力をふるってしまうケースが多い。
(だから、家庭を一方的にパートナーに押し付けてはいけない)
・虐待連鎖:親から暴力を受けた子供が親になった時、今度は自分の子供を傷つけてしまう。
親子間の虐待の連鎖。虐待する親の半数以上が、かつて子供の頃、虐待を受けていた。
・児童福祉法では、虐待をしている親からは、家庭裁判所の承認が得られれば、児童を適切な監護者に引き渡すことができる。
・子供は虐待により心、身体を傷つけられながらも、親の愛を求め続けるもの。
・誰もが完璧な母親になれるわけじゃない。
・『白雪姫』:毒りんごを食べてしまうお姫様の話。王妃が実の子である白雪姫を殺す。
そこには、母親が子供から捨てられる不安がある。
母親は自分が捨てられる前に「私(母親)が娘(白雪姫)を殺してやろう」と思う。
そんな迫害的な母親と、その母親に育てられた娘。そして、その母娘を傍観する父親との関係を描いた物語。
・迫害的母親と、放任主義の父親に育てられた、若い年ごろの女性は、自分自身では温かい家庭を築こうとすればするほど、
実母と同様に支配的で攻撃的な母親になってしまう。
・「子供が波に消えても、あなたの心の傷は消えないわよ。
あなたはただ過去に臆病なだけ。恐怖からの反動が、罪のないわが子を傷つけてしまっているのよ」
・「娘や、私が悪かった。お前は愛らしい娘だった。
この腹を痛めて産んだ子がどうして可愛くないわけがあろう。
魔がさしたのだよ。許しておくれ。あの時わたしは悪魔に取り憑かれていたのだよ」