【感想・ネタバレ】新装版 白い航跡(下)のレビュー

あらすじ

海軍軍医総監に登りつめた高木兼寛は、海軍・陸軍軍人の病死原因として最大問題であった脚気予防に取り組む。兼寛の唱える「食物原因説」は、陸軍軍医部の中心である森林太郎(鴎外)の「細菌原因説」と真っ向から対決した。脚気の予防法を確立し、東京慈恵会医科大学を創立した男の生涯を描く歴史ロマン。(講談社文庫)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

若い時期の高木兼寛が本人の才能、実直さと周囲の人間のサポートとを得て活躍の場を広げていく様を描いた上巻とは異なり、下巻では、明治期の海軍、陸軍を襲った脚気の惨禍に対する関わりを中心に、兼寛の事績や関連する森林太郎(森鴎外)などの人物との葛藤などが話の中心となっている。記録が多く残る近代の実在人物を描くと読者が求めるような魅力あるストーリーにはならないことは仕方ないが、やや記録文学の側面に偏り過ぎていて面白みに欠けたため下巻は5段階中3の評価に。

0
2017年03月27日

「歴史・時代」ランキング