あらすじ
あなたの職場がギスギスしている本当の理由。社内の人間関係を改善する具体的な方法をグーグルなどの事例もあげて教えます。何となくいつもイライラ・ギスギス……。そんな職場になっていませんか? 多くの会社で陥っている「負の構造」を明らかにし、その解決策を実例とともに紹介。社内活性化に必須の書。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
これは様々なところに応用がきくんじゃないかな。
人ってね、認められることを欲するの。
特に他人に認められることをね。
そのつながりがないとね、やんでしまうの。
何でSNSにそれを求めるかは…
どうすれば職場を改善できるかの手法が
書かれていますがただやみくもに
コミュニティを広めたって
風通しが良くなければ絶対に通用しないのね。
一人でも無碍もなく拒絶するような
非協力的な人がいると
どうにもなりません。
なので本当に時間がかかるものです。
それは欠点ね。
ただし、それがきちんと成立するようになると
歯車がうまく回っていくのです。
これはいろいろなところで応用されてほしいね。
Posted by ブクログ
企業が社員の一生を面倒見切れなくなった、と言う言葉が印象深い。
たしかに私も「ここが嫌なら辞めていけばいい」と思ったり「ここがダメになったら辞めてしまおう」と思ったりしてた。
そして「なんで私がこの仕事をしなくちゃいけないの」とも考えたことがある。
まさにこの本の言う通り。
経営者視点で書かれているので、根本的解決法は平社員の私がどうこう出来るレベルではない。
しかし少しでも理解をすることでメンタル的に働きやすくなった。
面白い本だと思う。
Posted by ブクログ
社内で協力できない会社が増えていることを題材にした書籍。
2008年と13年前に発売されたものだが今も大して変わっていないというかコロナ禍でそれが加速している気がする。
お互い自分の仕事にしか集中しない、情報が共有化出来ていないなどの問題をどう取り除くかを他の会社からの成功例を例えに探っている。
どこの会社にも起こりうることだが、成功するのにはとても有能な経営者が率先でもしないと上手くは行かないと思う。
お互いがお互い興味を持てるようになるにはそうとうの努力が必要で根気がいる。
本文にも書いてあるが最低限の感謝は必要であるということ。
それもなかなか難しい。会社ってほんと難しい
Posted by ブクログ
共感ポイント
個人成果への圧力、ひたすらこなす、他者にかかわらない、防御反応、モチベーション低空飛行。
仕事を減らすことが最も難しく、増やさないことが楽なので、防御が得意な者が重宝される。
空白が生まれやすい、課題に近寄らない、自浄作用を失い、偽装・捏造・欠陥問題へ。
規程を守らせるよりも、おかしいことに気づいたら発言して行動しやすいことがリスクを減らす。
協力は1人の意識の問題でなく、組織の問題。一方、仕事の定義化と専門性の深化が進み、タコツボ化が進んだ。評判情報流通がとまり、個人のスキルアップ以外のインセンティブがすすまなくなった。
グーグルの人材の見極めは、周囲とうまくやっていけるか(コワーク)と自分で動けるか(セルフスターター)の2つ。アイデアサイトの投稿とレビューで企画(評判情報とインセンティブ)。その上で公私混同の職場環境のデザインが同僚へのリスペクトや一体感をつくる。
共通目標や価値観の共有は、手を抜いた時点で崩れる。それでも人が協力する重要な資源である。
経験した仕事は苦労がわかるので、協力心理が働きやすい。これは異動の効果の一つ。
自分の仕事で最高の仕事をしたかったら、周辺分野の知見を併せ持つこと。
自分の行為に効力感を得て、喜びを享受できると、行為に自信を持ち、さらに能動的に働きかけていくようになる。感謝と認知もフィードバックしよう。
現代は認知飢餓社会だが、ネットでは感謝と認知があふれている。
不信の原因を取り除くには、客観的な事例を通じて認識を共有して、素直な感情を出し合うこと。さらにありたい姿を共有することで、心の壁をこわすこと。
Posted by ブクログ
*ギスギスした職場とは、「一人ひとりが利己的で、断絶的で、冷めた関係性が蔓延しており、それがストレスになる職場」です。協力性・親和性が高い、血の通った感じがする組織とは逆の職場です。こうした職場では、社員は孤独感というストレスをもちやすくなります。
*ベースとしての「信頼」が欠如し、関係性を適切にマネジメントできていない状況の中に異質なものが入り込むと、さらに不安、不信の連鎖が起こりかねない。
*こうしたお互いに踏み込まず、無関心を装う人たち、時に攻撃的に人を批判し自分を守ろうとする人たちが、企業だけでなく、社会全体に増えているように感じられないだろうか。個々人を追い込む環境の中で、自分の存在を保つために、自己防衛するという意識が、社会全体に広がっているように感じる。自分を保つために仮想的有能感を持って、他者を見下し、他者を否定する若者たちが増えていると指摘している。