あらすじ
あなたの職場がギスギスしている本当の理由。社内の人間関係を改善する具体的な方法をグーグルなどの事例もあげて教えます。何となくいつもイライラ・ギスギス……。そんな職場になっていませんか? 多くの会社で陥っている「負の構造」を明らかにし、その解決策を実例とともに紹介。社内活性化に必須の書。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
現代にはびこる問題としてコミュニケーションが希薄になったと言うか、コミュニケーションの在り方が悪い意味で変わってしまったと理解し、そこには根深い構造的な問題があるとも感じた。ただし事例を交えより良くしていく方策も示唆されていて、自分を見つめ直しより良くするためのフックとなり得ると感じた。
人に関心を持ち協力する。声を出してありがとうと言う。そのくらいの事は無意識でできる大人でありたいと思う。人に優しくなれるきっかけを与える一冊であったかもしれない。
Posted by ブクログ
これは様々なところに応用がきくんじゃないかな。
人ってね、認められることを欲するの。
特に他人に認められることをね。
そのつながりがないとね、やんでしまうの。
何でSNSにそれを求めるかは…
どうすれば職場を改善できるかの手法が
書かれていますがただやみくもに
コミュニティを広めたって
風通しが良くなければ絶対に通用しないのね。
一人でも無碍もなく拒絶するような
非協力的な人がいると
どうにもなりません。
なので本当に時間がかかるものです。
それは欠点ね。
ただし、それがきちんと成立するようになると
歯車がうまく回っていくのです。
これはいろいろなところで応用されてほしいね。
Posted by ブクログ
職場で協力関係が築けなくなった原因と対策について。
原因を
・終身雇用の崩壊による業務の専門化(タコツボ化)
・インフォーマルコミュニケーションの消滅と人となりについての情報共有の不足
・協力し合うインセンティブの欠如
とし、これらの解消を対策とする。
考察や事例はどれも納得感がある。
特に重要なのはこれらを可能にする具体的で有効なアクションの実行である。ミッションやクレドを決めている会社は多いと思うが、それだけでは絵に描いた餅で終わってしまう。人事部自ら社内ポスターをデザインしたり、サンクスカードのようなものを効果的な形で実践することがKFSと言える。
その意味で、従業員にとっての体験をリアルにデザインする力とUIが大切。
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて購入し4年も経ってしまったが、出向になった現在、まさに今読むべきタイミングだと感じた。
現代は、会社側が一方的に強い立場でなく、いつ倒産するかわからない。このような状況では、いかに自分自身のスキルを上げるか、自分に関係がない仕事には関わらないなど、核家族化のように関係が希薄になっている。
それではいけない、みんなが幸せ仕事をするために関係を持ちやすくする方法を、と成功した企業を例にあげている。
互いに認め合ったり、称えたり、これは職場だけの事ではないだろう。家族間でも言える事だ。
Posted by ブクログ
企業が社員の一生を面倒見切れなくなった、と言う言葉が印象深い。
たしかに私も「ここが嫌なら辞めていけばいい」と思ったり「ここがダメになったら辞めてしまおう」と思ったりしてた。
そして「なんで私がこの仕事をしなくちゃいけないの」とも考えたことがある。
まさにこの本の言う通り。
経営者視点で書かれているので、根本的解決法は平社員の私がどうこう出来るレベルではない。
しかし少しでも理解をすることでメンタル的に働きやすくなった。
面白い本だと思う。
Posted by ブクログ
社内で協力できない会社が増えていることを題材にした書籍。
2008年と13年前に発売されたものだが今も大して変わっていないというかコロナ禍でそれが加速している気がする。
お互い自分の仕事にしか集中しない、情報が共有化出来ていないなどの問題をどう取り除くかを他の会社からの成功例を例えに探っている。
どこの会社にも起こりうることだが、成功するのにはとても有能な経営者が率先でもしないと上手くは行かないと思う。
お互いがお互い興味を持てるようになるにはそうとうの努力が必要で根気がいる。
本文にも書いてあるが最低限の感謝は必要であるということ。
それもなかなか難しい。会社ってほんと難しい
Posted by ブクログ
共感ポイント
個人成果への圧力、ひたすらこなす、他者にかかわらない、防御反応、モチベーション低空飛行。
仕事を減らすことが最も難しく、増やさないことが楽なので、防御が得意な者が重宝される。
空白が生まれやすい、課題に近寄らない、自浄作用を失い、偽装・捏造・欠陥問題へ。
規程を守らせるよりも、おかしいことに気づいたら発言して行動しやすいことがリスクを減らす。
協力は1人の意識の問題でなく、組織の問題。一方、仕事の定義化と専門性の深化が進み、タコツボ化が進んだ。評判情報流通がとまり、個人のスキルアップ以外のインセンティブがすすまなくなった。
グーグルの人材の見極めは、周囲とうまくやっていけるか(コワーク)と自分で動けるか(セルフスターター)の2つ。アイデアサイトの投稿とレビューで企画(評判情報とインセンティブ)。その上で公私混同の職場環境のデザインが同僚へのリスペクトや一体感をつくる。
共通目標や価値観の共有は、手を抜いた時点で崩れる。それでも人が協力する重要な資源である。
経験した仕事は苦労がわかるので、協力心理が働きやすい。これは異動の効果の一つ。
自分の仕事で最高の仕事をしたかったら、周辺分野の知見を併せ持つこと。
自分の行為に効力感を得て、喜びを享受できると、行為に自信を持ち、さらに能動的に働きかけていくようになる。感謝と認知もフィードバックしよう。
現代は認知飢餓社会だが、ネットでは感謝と認知があふれている。
不信の原因を取り除くには、客観的な事例を通じて認識を共有して、素直な感情を出し合うこと。さらにありたい姿を共有することで、心の壁をこわすこと。
Posted by ブクログ
P197引用
・何か緊急事態が起きたときは傍観者にならず、声をかける。すくなくとも他の人に気付いたことを伝える。みんなで知恵を出して解決しようという意識を共有する。
Posted by ブクログ
奥付は2008年となっている。今から10年前、労組の役員だった時に買った本だ。本書の内容はそれでも10年という歳月を感じさせず、今の職場でも当てはまる問題解決のヒントを与えてくれる。役割構造、評判情報、インセンティブという3つの骨組みが興味深く、インセンティブが単純に馬ニンジンではないという知見を得たのも本書だった。従業員数が数百人の規模になると、協力への第一歩が難しいんだろうな~
Posted by ブクログ
成果主義が導入された結果、お互いの仕事に関心を持たず、自分の仕事にのみ集中するタコツボ化が進んだという。これを打破するのは、やはりコミュニケーションが大事とのこと。うまくいかない職場は挨拶とか最低限なことも出来ていないことも多いそう。忙しすぎるから出来ないというのもあるけど、頑張っていきたい。
Posted by ブクログ
著者たちはコンサル等企業関係者なので、アカデミックな内容ではなく「なんちゃって本」かなと思った(タイトルから勝手に想像)が、色々な視点をしっかりバランスよく取り扱っている。
綿密な取材に基づいての記述であることが感じられる点も好感が持てる。
ただ現状は冷静に分析できているが、改善・解決というのはなかなか難しい問題であるし、一企業の問題ではないのかも知れない。
Posted by ブクログ
まさにZAIのことを書かれているようだ。すべてがそのまま当てはまるわけではないが、ほぼ当たっている。それほど酷くはないだろうと思って読み始めたたのだが・・・。まわりにもそんな職場が多いのだと知った。
Posted by ブクログ
まさに私の知っている職場で起きている問題でした。驚くのは、この本が2008年に出ていること、つまり世の中あまりよくなっていないのかな。
感謝と協力を忘れずに人を見るようにしたい。
Posted by ブクログ
コミュニケーションや協力的に仕事をすることに、見返りを求めてはいけないと思いながら、将来を見通せていないと心が狭くなってしまう。好事例も紹介されているが、組織的に、もしくは構成員一丸となって、それを見習うにはどうすればいいのだろうか?
Posted by ブクログ
直接的な答えが書かれているわけではないけど、いろいろ参考になった。
協力関係を考えていく上での3つのフレームワークは、自分の組織ではどうか考える際の良い取っ掛かりになると思う。
Posted by ブクログ
タコツボ化の回避…目的共有、心理的安全性?
評判情報への工夫…インフォーマル活動
インセンティブ…内発的動機づけ
感謝を伝え合う工夫
そんなにできてないとは思わないけど、プロ同士としてお互いを尊敬し合える関係というのは目指していきたいところだと思う。
お互いをフリーライダーのように見て歪みあっているのが今の状況のように感じた。お互いに発信していかないとダメだなぁと。
知的労働者は代替が効かないものであるべきだが、全ての仕事がそうである訳ではないので、代替性を持たせることも重要と言える。
Posted by ブクログ
上手くいっている会社の例があるが、これは経営者の考え方にもよります。
一般的な会社では感謝と認知から始めていかなければならないと感じた。
いきなりは難しいが、まずは感謝を声に出してありがとう。認知でお疲れ様から始めてみようと思う。
内容
あなたの職場がギスギスしている本当の理由。社内の人間関係を改善する具体的な方法をグーグルなどの事例もあげて教えます。何となくいつもイライラ・ギスギス……。そんな職場になっていませんか? 多くの会社で陥っている「負の構造」を明らかにし、その解決策を実例とともに紹介。社内活性化に必須の書。(講談社現代新書)
Posted by ブクログ
久方ぶりの新書。
組織はどんな人数でもやっぱり人と人の繋がりで出来ているのだと実感させられる。
個を認め、個に頼りすぎない組織、そういうのが理想的な職場というやつのようだ。
Posted by ブクログ
旧来の終身雇用ありきの就職事情に比べて
生産性を高めるために行われた改革が却ってそれが毀損されていないかという問題に関しては
あちらを立てればといった問題を内在しているように思うが
個々人の社会性が変容しつつある中では会社単位やあるいは国家単位でその間隙を縫う施策が望まれているのだろう。
Posted by ブクログ
成果主義によってフリーライダーが排除された。成果主義導入以前では指摘をしたように声の大きな人が評価される。実行力は低いが頭の良い人が評価をされるなど、仕事の成果とは異なる評価が行われてきた。それが成果主義によって排除され、組織内の効率化が進んだ。
会社の海外教育留学等の後に会社を去ったり上司が教えたスキルを盗んで会社を辞めるなどの裏切り問題の解決に必要なこととしては1つ目にお互いに資源を持っていること2つ目にお互いが資源をやり取りするのを最上と思う事がある。
Googleに入りたいと考えるエンジニアは彼らの提示する理念に共感して入社してくるその彼らに働くインセンティブとは次のような形であろうと想像できる。働きやすい環境世界でトップ水準の仲間お互いが認知される風土これらがエンジニアにとっての価値のある報酬となっているこの報酬を永続的に受け取るためにはGoogleと言う会社を永続的に存続させることである。それを本能的にわかっている彼らは寝食を忘れて仕事に没頭する。もっとできることが彼らにとっての報酬でありかつその報酬を将来にもわたって保障するものとなっている。
Posted by ブクログ
職場の皆で、一つの目標に向かって一丸となれば仕事が進むはず。だが現実は一人一人が自分の仕事にかかりきり、困っている職場の人へ手を差しのべられない、協力し合えない職場となっているケースが多い。その原因と一応解決策を提示している本。
組織たるもの色々な人がいて、考え方や思想も十人十色。答えは一つではない。でも一人一人が生き生きと仕事に取り組むようになるには、賃金アップでは不十分で一人一人が存在を承認されることが必要だ、というような主旨である。成功事例としての職場紹介では、些か宗教に近いと感じたが、一つの目標❨というより思い❩に邁進していくわけだから宗教と似たようになるのも納得。結論でもあるとおり行き着く先はセオリーではなく人間らしい?強い思い、のようだ。
結局冷めた人間には冷めた職場❨不機嫌な職場❩がお似合い、ということなのかな。と冷めた私がひねくれた感想を持ってみる。
Posted by ブクログ
ハウツー本に近いのかな?と思ったけど、
ギスギスする職場の背景を、1990年代以降の日本経済の状況を踏まえて分析されている。
タコツボ化、効率化、協力する価値を見出せない職場・・・。職場全体の問題であり、日本社会の問題でもある。
1990年代以降急激に増え、職場の4割を占める非正規労働者の実態やその働く心理等について、言及がなかったのは残念。
グーグルやサイバーエージェント等の改善例が紹介され、実践してみようかなと思うものもあるが、一流企業ばかりで、「基本はキャリア志向が高い人たちの集団でしょ?」と、ヒネた感想も持った。
Posted by ブクログ
*ギスギスした職場とは、「一人ひとりが利己的で、断絶的で、冷めた関係性が蔓延しており、それがストレスになる職場」です。協力性・親和性が高い、血の通った感じがする組織とは逆の職場です。こうした職場では、社員は孤独感というストレスをもちやすくなります。
*ベースとしての「信頼」が欠如し、関係性を適切にマネジメントできていない状況の中に異質なものが入り込むと、さらに不安、不信の連鎖が起こりかねない。
*こうしたお互いに踏み込まず、無関心を装う人たち、時に攻撃的に人を批判し自分を守ろうとする人たちが、企業だけでなく、社会全体に増えているように感じられないだろうか。個々人を追い込む環境の中で、自分の存在を保つために、自己防衛するという意識が、社会全体に広がっているように感じる。自分を保つために仮想的有能感を持って、他者を見下し、他者を否定する若者たちが増えていると指摘している。
Posted by ブクログ
タイトル見たた手にとりたくなる一冊
人間関係がぎすぎすした職場に見られる問題点とは何か、そしてそれを改善するためにはどうするべきかという観点からよりよい人間関係を目指すための指南書
若年層を中心に見られる関係の軽薄化によってかえって仕事の効率が落ちてしまっていないでしょうか?
成果主義が助け合い、協力を阻害してない?
かつての日本のような職務が曖昧であると自分の仕事だけでなく他人の仕事についても理解するため、仕事と仕事が円滑につながっていた。
勘定から感情を大切にした人間関係を築きたいものですね。
社員旅行が面倒に思う人が多いらしい。(ひどい上司との旅行は旅行ではなく仕事のように感じるものわかるが
… 旅行を通じて知り合いを増やせることができる。)
本日のコンサル面接で少し、この内容を活かした話ができたのでよかったです。