あらすじ
【白黒の世界。光探す、第１２集】
工場で働く片桐真実は、自分を中卒だと笑い捨てた
周囲を見返すべく、人種のルツボ“通信制高校”に入学する。
お嬢様・莉央と出会い、喧嘩ばかりの日々。
混沌の教室で、一癖も二癖もある同級生達と
激しい交流を重ねつつも、遂に二人は
惹かれあい、付き合い始めた。
二年生になった真実たち。
莉央はアルバイトを始め、新たな人間関係が広がる。
花火大会、運動会、誕生日を経て、より強まる二人の絆。
だが遂に。
“死んだこと”にしてきた父の事を莉央に知られ、
真実は心を閉ざしていく。
世界が、白黒に染まる――――。
大ヒット青春ラブコメ、超待望の最新刊!!
妹の面倒を見るために、中学を出てすぐに工場で働き始めた片桐真実（かたぎりまこと）。
中卒だからと自分を笑った周囲を見返すために、中学浪人した妹と共に通信制高校に通うことに。
真実を待っていたのは、15歳のお嬢様から76歳のお爺さんまで老若男女問わず学ぶクラスメートたち。年齢も境遇もまったく異なる学生が在籍しており、皆それぞれに悩みを抱えていた…。
主人公の真実は、自身が工場勤務であることや父親に前科があることに引け目を感じ、周囲と何度も衝突します。
しかし、通信制高校での学生生活を過ごす中で様々な事を学び、成長していくことで徐々に周囲からの信頼を獲得していきます。
年齢や性別、社会的地位が異なるからこそ解決が難しい問題を、もがきながらも乗り越えていく主人公たちの物語を是非読んでいただきたいです。
感情タグBEST3
続きがきになります
題名から、もっと説教くさい話かと思っていましたが、面白いです。無料試し読みにつられてついつい続編を最新刊まで買ってしまいました。色々と物語がありワンパターンにならず飽きません。基本的に悪い人（ドロドロした話）がないので、読んでいて後味が悪くなりません。
それぞれの人生
とうとうマコトは妹に父親を会わせる事を決めました。リオちゃんを避けて悩んで仕事もミスしてどうしようもない状況でした。マコトの勤め先の工場の社長が人格者です。いい事を言ってくれます。社長とおかげでマコトは少し吹っ切れた感じです。お父さんとの再会がみんなにとっていい方向に向かいますようにと願います。
年貢の納め時
悪事をしつづけた者が、捕まって罪に服する時。転じて、物事をあきらめなくてはならない時。
真実の場合はもちろん後者でしょう。
真実なりにそれが正しいと思っていて譲れないことであった。
決して独りよがりな考えでないことは確かでしょう。
しかし、時の流れとともに周りも変わっていきます。自分が望まない方向に。
もはや自分が間違っていたのかとぼやく真実に間違っていないという社長、と同時に周りの考えも間違っていないという社長。
結局は誰の気持ちを大事にしたいか。
時間は、周りは否応なしに動きます。
年貢の納め時が来ました。
次巻を楽しみにしてます。
とてもリアル
12巻にして力は衰えず、予想をナナメ上でなく真実味のある方へ裏切る展開とセリフ回しは健在で、気づくと自分の存在をかけて真正面から向き合う様に読まされてしまいます。
物語の動きもあり、皆がどうなってゆくのか、楽しみなようなつらいような気持ちで次巻を待っています。
Posted by ブクログ
お父さんがレギュラー登場するようになってからの、真実の闇堕ち具合が読んでいて苦しい。お父さん、ここまで見ているかぎりではとても悪い人には見えない。生きることに不器用なだけで印象。酒に酔って人を殴るタイプにも見えないし、何かしらの計略で罪を擦りつけられたような感じがする。
お父さんと和解して、平和な片桐家を取り戻してほしいな。
Posted by ブクログ
あかりが話を聞いてくれて、莉央が離れないことを決意してくれてよかった。
真実が間違っているわけではない。
父親を許すのが正しいわけではなくて、許さなくてもいい。
許せない自分を認めてあげて欲しい。
それとは別に妹が会いたいのなら会ってはいけないと納得させる
というのではなくて、安全に会える方法を考えてあげてほしい。
社長は言っていることは良いのだが暴力がどうにも引っかかる。
業界的にはこんなものなのだろうか？
焼き餅もあるだろうが、五十嵐が引いても普通、と言うのも
それはそれでその通りだ。
彼らの関係がどうなっていくのかも気になる。
シリーズ作品レビュー
