あらすじ
黒術師を崇拝する者たちがいる。黒い欲望を持った人々を犯罪へいざなう、恐るべき呪術の使い手・“黒術師”。黒捜課の曲矢刑事から、黒術師が崇拝者を集めたバスツアーを主催すると聞かされた俊一郎は、潜入捜査を手伝うことに。危険を承知で潜入した俊一郎だったが、バスツアーの参加者全員に、くっきりと死相が視えていて――。俊一郎たち参加者を次々と襲う、怪事件の真相は!? 「死相学探偵」シリーズ、絶体絶命の第6弾!!
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Posted by ブクログ
黒術師崇拝者を集めた行き先不明のバスツアーに潜入する俊一郎。
ツアー内での探偵探しが始まったり、結界に閉じ込められたり、ツアー客が1人ずつ謎の死を遂げたり…
閉鎖された環境で得体の知れないものに追い詰められていくハラハラ感がホラー映画のようだと思ったら、作中でもホラー映画の話題がでてきた(笑)
帰ってこれなかった四人はどうなったのか…
そしてメタル、これまでの事務所での横柄な態度、絶対楽しんでやってたな(笑)
Posted by ブクログ
シリーズものなので、カテゴリーはミステリーに分類したが、これはミステリーではないのでは?
それと殺人事件でもないし。
ホラー度はものすごく高かったけど、これまでの話と比べると異色の殺人。
でも、そして誰もいなくなったを彷彿とさせるひしひしと忍び寄る恐怖はすごかった。夢中で読んだ。
一気読み推奨。
Posted by ブクログ
死相学探偵6作目。
「黒術師」のシンパを集めたバスツアーがあると聞き、弦矢俊一郎自身もそのバスツアーに参加する。
しかしバスが事故に会い、その拍子に「八獄の界」という呪術の影響でバスツアー参加者は異世界に閉じ込められてしまう。ある種のクローズドサークルの中で、次々と参加者が死んでいく。と、今までと比べるとかなりホラー色が強い。
しかも、異世界に発生した霧には化け物が済んでおり、その霧は徐々に範囲を狭めていくというのだから、パニックホラーの様相さえ呈している。
複数の要素が混じり合った小説でとても面白いが、互いに名前も知らないところから始まり、恐怖の体験によって奇妙な団結感が出てきたというのに誰も救われないため、後味は悪る目である。
異世界での殺人は「八獄の界」の護符を破けばいいので、女子高生や中学生でも容易に行えるため、容疑者からは外れない。また、異世界では「死相」が薄れた者から殺されていくというのも重大なヒントだった。
複数の他人と共同生活でもそれなりにこなしているところで、1巻の時とは考えられないほ主人公の成長が感じられる。